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長谷川 満

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第216回 人事評価制度の導入後にやるべき大切なこと

2025/01/29

人事評価制度を導入することは、
多くの企業にとって
重要なターニングポイントです。


しかし、その導入が目的になってしまい、
その後のフォローアップが不十分であると、
制度自体が形骸化してしまう可能性があります。


私が、独立前の所属企業で、
外部のコンサルタントと
人事評価制度を導入した際に、
うまく運用ができなかったことがあります。


人事評価制度を真に活用し、
社員の成長や企業の発展につなげるためには、
人事評価制度導入後の
具体的な取り組みが必要不可欠です。


以下では、
特に重要な3つのポイントをご紹介します。


1. フィードバックとコミュニケーションの徹底

人事評価制度導入後に最も重要なのは、
評価結果を社員と共有し、
建設的なフィードバックを行うことです。

評価結果をただ通知するだけでは、
社員にとってその結果が何を意味するのか分からず、
モチベーションの向上や改善行動にはつながりません。


◆フィードバック面談では、
以下の点を意識しましょう

・良かった点や努力を具体的に伝える。

・改善が必要な点を具体的に説明し、
次の目標を一緒に設定する。

・一方的に話すのではなく、
社員の意見や感想を聞き、
双方向のコミュニケーションを図る。


特に、上司が日常的に
コミュニケーションを取る姿勢を示すことで、
評価への信頼感が高まり、
社員の納得感も向上します。


2. 制度の運用状況を定期的に見直す

人事評価制度を導入した当初のルールや基準が、
時間の経過とともに現場の実態に
そぐわなくなることは珍しくありません。

そのため、人事評価制度導入後も
定期的に運用状況を振り返り、
改善を行う仕組みを構築することが大切です。


具体的には、以下のステップを踏むことが有効です:

・年1回程度、制度の効果や課題を社員からヒアリングする。

・現場の管理職からフィードバックを集め、
現場と制度のギャップを確認する。

・必要に応じて基準や評価方法を見直し、
現場に適した運用方法を模索する。


これにより、評価制度が常に現実的で公平なものとして
機能し続けることが可能になります。


3. 社員の成長を支援する環境作り

人事評価制度は、
社員を単に評価するためのものではなく、
成長を促進するためのツールでもあります。

そのため、評価結果を基に
社員が成長できる環境を整えることが重要です。


◆たとえば、次のような取り組みを考えてみましょう

・評価結果に基づいて
研修やOJTの計画を立てる。

・キャリアパスの選択肢を提示し、
社員が将来のビジョンを描けるよう支援する。

・定期的な目標設定や進捗確認を通じて、
社員が継続的に努力できる仕組みを作る。


また、評価結果を個人の成長だけでなく
チームや組織の改善にも活用する視点を持つことが、
全体的なパフォーマンス向上につながります。


◆まとめ

人事評価制度を導入することはゴールではなく、
スタートに過ぎません。


その後のフォローアップこそが、
制度の成否を左右します。


フィードバックとコミュニケーションの徹底、
制度の運用状況の見直し、
社員の成長を支援する環境作りを
継続的に行うことで、
人事評価制度が企業全体の成長を
促進する強力なツールとなります。


これらを意識して、
人事評価制度を効果的に運用していきましょう。



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