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岩田 徹

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第208回 ウォーミングアップの差

2024/12/13

柔軟体操、ジョギング、キャッチボール、軽いパス回し。
様々なスポーツに欠かせないものとしてウォーミングアップがあります。
これから始まる強度の高い練習や試合の前に、
怪我を防ぐため、そして本番で力を発揮するために取り組むのが
ウォーミングアップです。
競技によって動かす筋肉や関節も違いますし、負担がかかる箇所も異なります。
それぞれの競技でのアップを見ていると、
このアップは何につながっているのか、何を想定してこのアップをしているのか。
たかがウォーミングアップですが、一流選手のウォーミングアップには
奥深さがあり、それだけでの興味津々となります。
一流と二流の違いは至るところにありますが、
ウォーミングアップ一つとっても大きな差が出ます。

決められたウォーミングアップを単に取り組むのではなく、
その意味、目的を考え、本番を想定しながら取り組んでいるのが一流です。
私はその意味や目的を考えることなく、単にアップとして取り組んでいたので、
二流、三流以下の選手にしかなれなかったと思います。
今は一流選手のウォーミングアップや練習の姿が動画で確認できます。
それを見ていると、本番のプレーにつながる動きを取り入れながらアップをしていたり、
その前の練習や試合で出た課題に向き合いながら取り組んでいたり。
細かい動作やシーンを想定したウォーミングアップを見ることができます。
最初は真似から始めて良いとは思いますが、
一段も二段もレベルを上げられる人は、その意味、目的を自分なりに咀嚼し、
自分なりの取り組み方法、姿勢を確立しています。

これは仕事にも言えることです。
目の前にある作業を単なる作業として捉えて取り組むか、
この作業の意味や目的、その先何につながるのかを考えながら取り組む作業では、
その成果はまるで違ってきます。
また、個々人の作業レベルや能力にもいずれ差が出てきます。
決められたことを決められたように、何も考えずにただ取り組むだけでは成長しません。
自分の頭と体を使い、より高精度に、より高品質にしていくことが、
仕事における成長につながるのだと、
プロ選手のウォーミングアップ動画を見ながら感じました。

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