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益田 和久

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第196回 動画教育コンテンツ

2024/12/05

動画教育コンテンツ作成依頼のご相談をいただくことがあります。
理由背景には大きく2つあって、一つは時間や予算等の制約条件から研修の開催回数が限られてしまうこと。
もう一つは、研修を受講しても(特にスキル系は)すぐに習得できるわけでもないので、現場実践をしながら都度再視聴したほうが効率がいいというものです。
動画教材のいいところは、自分のペースで、自分の学びたい箇所を、繰り返し学べるところです。
YouTubeを検索すると、PC操作スキルや法規関連の「一回ではなかなか覚えられない、身につかない」コンテンツの再生回数は多い傾向にありますね。

動画教材はそのクオリティに幅がありますが、一昔前にすると随分簡単に作成できるようになりました。PowerPointやZoomはオペレーションがわかれば簡単にできます。
スピーカーがしながらスライドショーをしていく画面を録画するだけですので、手間もかかりません。
コンテンツのクオリティにこだわらなければおすすめです。
この形式で作成されている教育担当者の方も多いのではないでしょうか。

弊社の場合、このパターンで受注するのは2つ。
一つは事前学習用動画です。
研修で実施したいコンテンツはたくさんあるけど時間が確保できないというケースはあります。
その場合は研修を実習中心に切り替えて、コンテンツは事前に視聴して参加していただきます。
事前視聴動画に連動した(研修中に実施する)実習課題も事前告知するので、参加者が視聴したことを前提に研修を進めていくので、合理的な運営ではあります。
もう一点は、オリジナルの動画教材を作成したいけど、まだコンテンツが固まっていない場合。
この場合は、弊社が作成した汎用版を一定期間活用して、現場から様々な意見や要望を吸い上げ、「自社オリジナル版」を本格的に作成するパターンです。
この場合は、少しばかり費用はかかりますが、納得した「自社オリジナル版」が作成できたとの声を頂戴しています。
一度作成すると撮り直しとかは時間もコストもかかりますので、この方法が無難なのかもしれません。

この「撮り直し」という状況を踏まえ、弊社ではもう一つのツールを準備しています。
PIPメーカーというツールです。
パワーポイントで作成した資料でアバター付き動画が手軽に作成出来ます。
手軽というのは「撮影・録音・編集」のスキルは不要という意味です。
元々は、弊社顧客が毎年実施しているコンプライアンス研修の動画作成をしていたことが発端です。
作成にかかる時間やコスト、毎年微妙追加削除されるコンテンツから、もっと合理的なやり方がないかと考えていたところに、知人からの紹介で利用するようになりました。
コンテンツの変更もパワーポイントを加筆修正すれば、すぐに動画に反映されますのでとても便利です。
当初はアバターが説明をするしくみに味気なさを感じていまたしたが、声のトーンも自然で、身振り手振りの設定も可能なので違和感もなくなりました。
専門的なスキルや情報のインプット、また商品説明のトークスクリプトの学習には最適です。

企業のDX化も日々進化していく昨今、必然的に社員教育もアップデートしていくことになります。
学習内容だけでなく、学習方法も常に最新のものを提案していけるようにしたいと感じた今日この頃です。