2024年の夏の甲子園でベスト4に進出した青森山田高校。
春の選抜でもベスト8と、好成績を残しました。
青森山田高校は中高一貫の私立高校で、
野球以外にも、サッカー、卓球など、全国トップクラスの実績を誇る、
スポーツの非常に強い高校です。
甲子園で高校生が熱い戦いを繰り広げた一方で、
中学の硬式野球の夏の全国大会であるジャイアンツカップでも、
中学球児の熱い戦いが繰り広げられていました。
そのジャイアンツカップに3年連続で出場を果たしたのが、
青森山田リトルシニア。
青森山田高校の弟分である、青森山田中学のメンバーです。
惜しくもベスト4である準決勝で敗れ、決勝進出は逃しましたが、
非常にレベルの高いプレーを随所に見せていました。
青森山田リトルシニアでは、
高校野球で通用する選手育成を主眼におき指導されているそうです。
中学年代ですと、まだまだ成長期の初期段階であったり、
高校に入ってから体も大きくなる子もいます。
そのため、中学年代で筋力トレーニングは行わず、
野球の基本、基礎技術の鍛錬を徹底的に行なっています。
また高校年代では髪型含め自由度を高くしているそうですが、
中学生は全員丸坊主で、規律を重んじ、生活面含め厳しく指導されているとのこと。
野球だけでなく、日々の生活でも基本を忠実に実行し習慣化することで、
人間的な成長も促されているようです。
こうして基礎を徹底された選手たちが、高校に入りパワーをつけるとともに、
中学時代からの3年で培われたチーム力を、高校年代でも上積みしていくようです。
中学年代の実績が上がれば上がるほど、
必然的に2年後、3年後の青森山田高校は強くなり、
甲子園でも上位進出ができるチームになっています。
近い将来、中学、高校の両方で同時に全国制覇をするという目標を立てているとのこと。
短期での結果だけを追い求めるのではなく、
選手の将来も見据えて長期で育成を行うとともに、
厳しい練習をクリアしてチーム力を高めていく。
中高一貫の私立強豪校が6年間という計画で甲子園制覇を計画している現在、
私の出身でもある地域の公立高校が甲子園に出場する壁は益々高くなりそうです。
会社においても短期的な成果だけでなく、
中長期での人材育成、組織力の向上を目指していかないといけないですね。