株式会社ICON 代表取締役 土屋敏子様(其の3)
今回の対談は、株式会社ICON代表取締役 土屋 敏子様にご協力頂きました。
株式会社ICON様は、創立27年のIT企業様でシステム構築事業、暗号セキュリティ事業、ものづくり・教育事業を展開されています。
今回は土屋様が描く今後のビジョンについてお話を伺います。
金山:先週は株式会社ICON様の創業から現在までの歩みについてお話を伺いましたが、今後描いている夢やビジョンなどあればお話し頂けますでしょうか。
知識の土台作り、そして食育!
乳幼児教育の大切さにすごく興味がありました。
3歳以上の玩具って結構あるんですけど、3歳未満のものってほとんどないんです。
KUMIITAを作って3歳未満の玩具がない理由が分かりました。
安全試験の基準がとにかく厳しいんです。
例えば落下試験ですと、135センチの高さから20回落とすんですよ。
ちょっとでも欠けると不合格なんです。
でも子供の脳って実は6歳までにほとんど土台ができちゃうわけで、生まれたばかりの新生児の脳は約300〜400gですが、1年後には約2倍、3年後には約3倍に巨大化し、3歳児で80%を形成、そして6歳までに90%が形成されるそうなんです。
幼児期の教育は生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり、この時期に質の高い幼児教育は極めて重要なんです。
だから3歳未満でも使える製品を作ったんです。
今後はもっと脳のトレーニングや知識の土台作りのためのものづくりをしていきたいです。
それと、脳に必要な栄養素についても研究しています。
実は小さい頃は母乳で育てられるので、母乳に含まれている栄養素、特に脂肪酸が重要なんですけど、それは母乳から子供に渡ってるんです。
これが離乳食が始まる頃と母乳が減っちゃうので、栄養素が足りなくなっちゃうんです。
今後は食育といった部分でも子供たちの成長をサポートしたいと考えています。
戦争や災害があって、子供たちに物資が届かなかったりとかすると、せっかくの脳の成長期を台無しにしちゃう事になるので、実は世界中で言葉のしゃべれない子供たちが7億5千万人もいるんです。
やはり貧困な国は、脳の成長に必要な栄養分が与えられないからじゃないかと思います。
なので、これから先もそういうところに焦点を当ててモノづくり、あったらいいなというものをどんどん世の中に出していきたいと考えてます。
金山:モノづくりへの想いは衰えませんね!
生涯現役ですかね?
老後の安心となるような解決策を作る
27年間会社経営してきて、まだまだやりたいことは沢山あるんだけど、30周年が一区切りですかね。
社員たちも長く付き合ってもらってますし、もう50代後半のメンバーもいるんです。
会社の株主でもある社員たちに老後の安心となるような解決策を作れたらと思ってますね。
新しいものをどんどん作っていきたい気持ちはまだまだありますが、既存の事業に迷惑をかけるようなやり方はよくないとおもいます。
もしかしたらM&Aが一つの解決策になるかもしれませんが、その時は今までやってきた事業をすべて含めて譲渡できるようにしていきたいですね。
全部含めてICONですからね。
金山:30周年が一区切りですか。
社長としての役割として一区切りするかもしれませんが、土屋さんのモノづくりへの情熱はまだまだ続きそうですね。
この度は対談へのご協力、ありがとうございました。
これから益々のご発展をお祈り申し上げます。
今週は土屋様に今後のビジョンについてお話しを伺いました。
次週は最後の結びとして、私が今回の対談から得た学びと気づきをお届けします。
会社情報
会社名:株式会社ICON
所在地:神奈川県横浜市神奈川区台町13番地19
事業内容:システム構築事業、暗号セキュリティ事業、ものづくり・教育事業