先日弊社主要顧客であるS社さまの人材育成や採用、それに伴うDX化についての戦略会議を、お客さまの保有される保養施設にて合宿形式で行いました。
場所は軽井沢。
リビングも広々している4LDK、ウッドデッキもあり15~16人は宿泊できる築4年の一軒家。
残念ながら1泊2日で帰京しましたが、時間があればワーケーションの場所としてお借りしたい絶好の環境。
家族や友人と来たらさぞかし楽しいだろうなぁと思いつつ、お客さんに「利用率はかなり高いんでしょう?」とお尋ねすると「それがそうでもないのよ」とのお返事。
他にも観光地のいくつか保養施設をお持ちだったので「他にも分散しているからですかね?」と再度お尋ねすると「これまたそうでもなくてね、なかなか休みが取れていないからなのかなぁ。休まないと保養所は使えないしね」と苦笑いされていたのが印象的でした。
私たちの身の回りには、様々な”ツール”が存在します。
特にこの数年は”デジタルツール”の増加や進化は目まぐるしいものがあります。
このコラムでもいろんなものをとりあげてきました。
自分自身を振り返ってみても、仕事の進め方やプライベートの過ごし方も変わったような気がします。
この”変わった”ということについては、世の中の流れに応じて変わったものもあれば、自分で必要性を感じてツールを使用することで変わったものもあります。
また最初は全くその気がなかったり知りもしなかったのに、人に勧められたり仕事仲間に巻き込まれて使い始めて(笑)今は役に立っているものもあります。
一方で、ちょっと使ってみたけれど、いつの間にか使わなくなったものもいくつかあります。
リモートカラオケはそのひとつ。
歌うことは好きですが、そこまでは必要を感じなかったからです。
どんなに便利なものや有用性があるといわれているものだとしても、それを使うのが人である以上、利用価値は各人の判断によります。
この”利用価値”というところがポイントだと思いますが、いくつかの側面があります。
1つめは(当たり前ですが)必要としているかどうか。
そのツールを使うことによってストレス軽減や時間短縮が”かなりの割合で解消できる”のであれば迷わず入手します。
ただ、そのストレス軽減や時間短縮の悩みがそれほどたいしたことがなければ、そこまでして使う必要はないかなと判断しますね。
2つめはコストでしょうか。
デバイスなどのスペックは確実に値段に比例しますね。
またソフトやアプリも有償版として使う必要があるかも考えてしまいますね。
Slackも無償版になって以前のものが消えてしまい当初は不便でしたが、今は慣れてきたのでそこまでということでしょうか。
3つめ、これが今回改めて感じたことなのですが、時間というか余裕というか、そのツールを使って今を変えようと気持ちでしょうか。
NetflixやAmazon Prime を契約して、視聴できるコンテンツがたくさんあったとしても、仕事で帰宅が遅かったり、土日も家の用事に追われたりすると、2時間30分の時間を見出す余裕はなかなかないですよね。
もっといえば、新作の映画なら映画館に観に行きますから、実際にNetflixやAmazon Prime などのコンテンツを支払料金に見合う使い方をしている人は限られているんじゃないかなと(あくまで私見ですが)思うことはよくあります。
ツールは、”使いこなしてナンボ”です。
今回自分の身の回りをざっと見渡してみただけでも、宝の持ち腐れになっているものや明らかに要らないものがありました。
4月の繁忙期が落ち着いたら、自分のツールを眺めながら、どんな未来が描けるのかをシミュレーションしてみたいと感じた今日この頃です。