桜が満開となり、そこかしこで新入生や新入社員の姿を見かける今日この頃。
新たなスタートを切った方々が早く環境に馴染み、
本来の力を存分に発揮してくれるように、受け入れ側の心持ちも大切ですね。
素直で元気、そして真面目なのが新人の特徴。
真っ白なキャンバスに何を書き加えていくのか。どんな色に染まっていくのか。
受け入れ側の真価が問われるのがこれからだと思います。
プロ野球が開幕し、Jリーグも序盤戦。
春になって少しずつ暖かくなり、各球場、スタジアムに多くのファンが集まっています。
推しのチーム、選手の一挙手一投足に歓喜し、スタンドでは大きな歓声が轟いています。
プロ野球の場内アナウンスで今年、特に注目されたもの。
それは、ファンの応援マナーに関することです。
アウトになった時のコール、選手の応援歌を替え歌にして侮辱する行為、
不適切とも言える内容の言葉で相手チームを野次る行為。
そういった応援を控えましょう、というアナウンスが各地で流れています。
そのニュースに呼応して、現役を引退した選手も、
相手チームを野次る応援は選手時代、とても嫌だったと発言しています。
サッカーの世界にも目を向けると、元日本代表であり、海外でのプレー経験もある元選手が、
日本と海外のファンの違いを話されている内容が印象的でした。
長い歴史を持つヨーロッパサッカーのファンと、まだまだ歴史の浅い日本では、
ファンのサッカーに対する知識も大きく差があるとのこと。
スタジアムでの歓声にも違いがあるようです。
日本では選手がミスをした時の歓声が「あ〜あ。」と明らかに落胆したため息が出るそうです。
選手はプレーに専念しつつも、やはりスタジアムの歓声は精神的にも影響するようで、
ファンのため息が耳に入り、期待を裏切ったことによって多少の落ち込みがあるそうです。
一方のヨーロッパでは落胆の声ではなく、
チャレンジしたことへの賞賛と次のプレーへの鼓舞を込めた「Uh〜」という歓声になるそうです。
選手は次こそはと奮起する傾向にあるそうです。
同じ失敗に対しても、周囲の声によって、本人が受ける精神的ダメージに違いが生まれます。
会社や日常生活においてもそうではないでしょうか。
何か起こった時の声の掛け方一つで、前向きにも後ろ向きにもあるのが人間です。
マイナス、ネガティブな声掛けが積もり積もると、人間はチャレンジしなくなりますし、
周囲の目の色ばかりを気にするようになります。
素直で吸収力が高い新しい社員が入社してきたからこそ、
どんな声をかけるのかによって、育ち方も変化すると思います。
プラスの、ポジティブな声掛けができるといいですね。