様々な企業の中に入って、社員面談/研修などで深く関わっていくと、どの組織でも同じような問題が起こっていると実感します。
しかし、どの組織も「うちは特別」と言います。
本当に面白いなぁと感じます。
人間集まりゃ、必ず問題が起こるもの。
その内容なんて、似たり寄ったりなんですね。
その似たり寄ったりの問題(上司部下/他部所間など)は、組織内だけで解決するのは難しいように感じます。
なぜなら、相手に対して『こういう人だ』『ここが問題だ』と決めつけていて、それが固定化している。
その前提から解決しようとするから。(それでは根本解決は難しい)
それに、すでに『関係性』があり、しがらみや感情などが絡まって、内部だけでの解決は難しいのです。
つい先日も、ある企業のリーダーから
「星先生、今回起こった社員Aと社員Bの問題ですが、あまりにすごくて、驚かれたと思います。お恥ずかしい話です。もうこうなってしまったら・・・どちらかが辞めない限り無理ですよね。」
というメッセージ(実際はかなり長文)をいただきました。
私は、リーダーに、このようなお返事をしました。
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詳細をありがとうございます。
まず、このようなことは、どこの企業でも起こっていることなので、私は、全く驚いてもいません。
数々の、このような問題を解決してきています。
そして、御社は素晴らしい社員さんに恵まれて、他の企業と比較したら、とっても素敵な会社だと感じています。
どの立場の方々も、それぞれに、ただ一生懸命で、誰が悪い・・・ということではありません。
より良くなるように『気付いたり』『改善したり』していけば良いだけです。
全国から視察に来るほど、素敵な組織にしていきましょう。
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私は、こんなお返事をしました。
そして、この『あまりにすごくて、驚かれたと思います。』と言っていた問題は、たった1ヶ月で改善できました。
実施したこと
①リーダー・社員A・社員B・他の関係者たちの話を1on1でとことん聴きました。
この時に『誰がいい・悪い』『何が正解・不正解』などのジャッジは一切せずに、ただ話を聞いて、客観と主観を分けていきました。
②その対話の中で、一番大切な『感情』を尊重したながらお話を聴いていくと、途中で明らかに表情が変わります。
笑顔も出てくるようになります。
自尊心が満たされたり、心が安定していくからです。
③そして「色々と問題はあるけれど、ここからどうなったら嬉しいか?」視点を未来にずらして聞いていきました。
④『十分に自分の感情や想いを表現でき、そして受け止めてもらった!という状況』になってから、当事者を集めてお話をしました。
感情的になるような場面では、うまく間に入って『翻訳・通訳』しながら、当事者が対話を深めます。
⑤決めつけていたことや誤解していたことが明らかになり、お互いに、ただ一生懸命に頑張っていたからこそ起こった誤解・すれ違いなのだということが理解し合え、問題解決。
さらに、今後どうしたらより良く仕事をしていけるのか前向きな改善策も出て実践してみることにしました。
組織内部では『もう、ここまで拗れてしまったら無理だろう』と感じるような人間関係も、外部が入ることで短期間で改善したり、根本解決したりします。
その肝は、3つだと私は感じています。
1)客観と主観を分けて問題を整理できること
(いい・悪い/正解・不正解というジャッジをしない)
2)感情を扱えること
(人間は感情の生き物なので理論で納得しても解決できない)
3)一人一人の自尊心を満たせること
(自尊心が満たされると、相手を理解しようという心の余裕が生まれる)
現代社会では、
客観と主観を分けて問題を整理できる人は多くいますが、感情を扱ったり、自尊心を満たすことができる人は少ないように感じています。
だからもしも、組織内の対立や問題社員にお困りの際は、気軽にご相談くださいね!
そして、この3つのことができる人が社会に増えたら、拗れた人間関係を解決できるので、めちゃくちゃ楽しくていい社会になっていくと思うのです。
なので、このこと自体を教える研修や、学校教育にも取り入れたいな!と、奮闘中です♪
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困った社員・対立・組織運営などに課題を感じている方はぜひ1on1しましょう!