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金山 正明

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第154回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~

2024/01/28

株式会社アンシャントマン 代表取締役社長 松山 秀俊様(其の2)

今回の対談は、株式会社アンシャントマン代表取締役社長 松山 秀俊様にご協力頂きました。
株式会社アンシャントマン様は、世界中にマンガ文化の芽を花開かせ、人々が作品を通じて共感しあい、魅了しあうことで友好の輪を広げていく社会を創ることを目指しマンガ文化事業を展開されております。
今回は株式会社アンシャントマン創業から現在までの歩みについてお話しを伺います。

金山:先週は、会社創業までのお話を伺いましたが、創業から現在までの歩みにについてお話しを聞かせて頂けますでしょうか。

勢いだけで創業したものの稼ぐことで精いっぱい

そうですね。

創業塾やビジネスコンテストなど準備してきたのですが、やはり最初は勢いだけでやった感じです。
全く稼げなかったので二足の草鞋というか、日中は百貨店に行ってクレジットカードの営業をしていましたね。
アルバイトの女の子を雇っていたのですが、その子のバイト代を払うために働いているようなものでした。
夜21時以降やっと自分の仕事をするのですが、もう体がくたくたであまり仕事になりませんでした。
そんな情けない状況からのスタートでしたね。
フランスのイベントに出店するのですが、旅費交通費を賄うくらいにしかなりませんでしたし、11回出展販売したのですが、状況は変わりませんでした。
会社を存続させていかなきゃという想いから似顔絵やホームページのトップページだけとか、安くても仕事を受けることにしたんです。
その後は本業に専念すべくバイトを辞めて営業電話をしたり、安くてもコツコツ仕事をもらいながらなんとか食べてましたね。

ソーシャルゲームの時代

そうこうしているうちにソーシャルゲームの時代が来るんです。

「イラスト書けませんか?」という一本の問い合わせからはじまったんですけど、ソーシャルゲームやってる会社に営業かけたら案件になるんじゃないかと思ったらどんどん仕事になったんです。
スタッフも34人くらいまでになったんですが、ソーシャルゲームが落ち目の時だったので、だんだんと終わっていったんです。
それと共に仕事内容が厳しくなっていきまして、納品日当日の夜7時にめちゃくちゃな修正持ち込まれて、ゲームのリリース日は決まっているので何とかしなきゃいけなくて、作家さんにも無理させて、作家さん何人も飛びましたし、ついでにスタッフも飛んで大変でしたね。

広告マンガに活路を見出す

ただ広告マンガというところではやっぱり活路があるなと思っていたんです。
特に最近は採用ですよね。
採用マンガというのは、お客さんのニーズがあるだろうというところで動いているというのが今の段階ですね。
例えば採用でもサービスのPRでもそうですが、マンガを通じて疑似体験ができるということをサービスとして提供しています。
要はそういう設計ができるということが自社の強みになってますし、単にマンガで分かりやすくするだけでなく、企業の担当者を決めて、その方がシナリオやキャラ設定ができるようにしています。
こうすることで、社員自らが自走する組織になるんです。

実は広告マンガだけを作りたいとはあまり思ってなくて、中小企業の国際化というところがやっぱり絶対的に実現したいことなんです。
日本の文化ってすごく海外に求められて受け入れられてて喜ばれてるんです。
それをちゃんと掛け算して、企業の魅力をマスコットキャラクターやマンガを活用して発信して広報したり、採用したり、自社のサービスを売ったりできたらと考えています。

金山:創業から18年、一貫してマンガを中心にビジネスをされてきた経験は、何ものにも代え難い大切なものですね。
次週は今後のビジョンについてお話し聞かせてください。

今週は株式会社アンシャントマン創業から現在までの歩みについてお届けしました。
次週もお楽しみください。

会社情報

事業所名:株式会社アンシャントマン
所在地:大阪市西区西本町1-4-1
オリックス本町ビル4F
 HP:https://www.mangaculture.com/
事業内容:
1.採用のマンガカルチャー
2.営業PRのマンガカルチャー
3.士業のマンガカルチャー
4.海外進出のフランス・マンガカルチャー