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益田 和久

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第151回 相互評価

2024/01/25

普段からタクシーに乗る機会は多いほうだと思います。
タクシーアプリ「Go」はリリース当初から(リリース時は「Japan Taxi」)利用していますが、出始めの頃と比べると利便性や安定性は随分と向上しました。
CMでも有名になりましたが、キャッシュレスなので小銭の有無を気にする必要もありませんし、急いでいるときは目的地に到着したらすぐに降車できます。
何より領収書が後からダウンロードできることで精算業務が随分とスムーズになりました。
また私は早朝に出発することも多いので、予約ができるのはとても助かります。
最近では出張先のホテルで翌日朝のタクシーを予約しようとすると、タクシーアプリで予約するように言われることが多くなりました。
ただし早めに予約しないと「予約不可」のメッセージが出ることもよくあります。
予約が集中する時間帯があるのでしょうね。
予約がスムーズにできるようになったことで、以前投稿したライドシェアの需要はどんどん高まっていくと思います。

つい最近タクシーを利用したときのこと。
いつものようにアプリで精算をして降車し何気なくスマホ画面を見ると「乗務員の評価を聞かせてください」といった表示がありました。
いわゆる乗客アンケートです。
昔からタクシーの後部座席にアンケートハガキは置いてありましたが、それのデジタル版ですね。
フリーコメントも書けるようになっています。
最近は通行記録(どこを走ったかの軌跡)も残りますし、車内の様子もドライブレコーダーに録画されますので、乗客の一方的な意見だけにならないフェアなアンケートシステムだと思います。

Uberのようなライドシェアですと、当初からこの評価システムというのはあり、評価の低いドライバーは淘汰されていくしくみのようです。
評価の高いドライバーはリピーターがついて収入もあがっていきます。
アンケート結果については、乗客との相性的なものもありますし、判断基準も乗客によって違いますので、評価結果を鵜呑みはできません。
それは「食べログ」などにも同じことが言えますよね。
ただライドシェアのいいところは、ドライバーが乗客を評価するしくみもあるので、ドライバー側はお客さんを選ぶこともできます。(運転手間ではシェアできるみたいです)。
いわゆるクレーマーやストレスのかかる乗客の事前回避ができるので、ドライバー側にとってもフェアなシステムだと感じます。

タクシーアプリの場合は、まだ相互評価にはなっていませんが、乗客の声を拾える(拾いやすくなった)という点では、いいしくみなのだと思います。
基本的にドライバーさんは一人仕事なので、売上以外の仕事ぶりを会社側が把握するのは難しいはずです。
またドライバーのことだけでなく、車内にほしいサービスや台数を増やしてほしい時間帯など、タクシー会社に対する顧客の声も吸い上げると、アプリの価値も上がるのではないでしょうか。
アンケートに回答したら、ポイント加算やクーポンがもらえるなどすると、回答する人も増えるはずです。
ライドシェア導入に反対の姿勢を見せているタクシー業界ですが、取り組み次第では、ライドシェアと十分差別化できるだけの「伸びしろ」はあるなと感じた今日この頃です。