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金山 正明

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第153回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~

2024/01/21

株式会社アンシャントマン 代表取締役社長 松山 秀俊様(其の1)

今回の対談は、株式会社アンシャントマン代表取締役社長 松山 秀俊様にご協力頂きました。
株式会社アンシャントマン様は、世界中にマンガ文化の芽を花開かせ、人々が作品を通じて共感しあい、魅了しあうことで友好の輪を広げていく社会を創ることを目指しマンガ文化事業を展開されております。
今回は株式会社アンシャントマン様の会社紹介と共に創業ストーリーをお届けいたします。

金山:最初に会社についてお尋ねしたいのですが、株式会社アンシャントマン様はどのような会社になるのでしょうか。

マンガカルチャーで世界中の人々を魅了する!

創業は2006年8月1日でして、今年で18期目の会社となります。
大阪本町で現在はやらせていただいております。
仕事内容としては3つのカテゴリーがありまして、採用のマンガカルチャー、それから営業PRのマンガカルチャー、そして士業のマンガカルチャーというものがあります。
マンガカルチャーというのは、マンガを活用した様々なことをすべて包含したものでして、中にはアニメ動画のようなものも入ってきます。
採用に関しては、企業が手段を尽くしてもなかなか適切な人材が見つからない際に、マンガを通じて求職者に疑似体験を提供し、ストーリーを通して企業の魅力を伝えるお手伝いをしています。
弊社は共感ストーリーを作ることを得意としていまして、PR営業や士業の先生方のマンガカルチャーにも応用しています。
サービスを受ける前からその効果を理解できるようなストーリーで疑似体験できるようにしています。
このようなサービスを企業様向けに提供しているのですが、実はフランスを筆頭に世界で日本のマンガやアニメを通じて日本の魅力を発信し、新たな市場を開拓することを次のステップとして目指しています。
我々はもともと海外でマンガを発信するために作った会社です。日本のマンガアニメというのは世界中に求められていて人気があります。
マンガを通じて日本の魅力を世界に発信して、皆さんの新たな市場開拓や収益につなげるお手伝いができればと考えています。

金山:なるほど。
創業から18年とおっしゃってましたが、ずっと一貫してマンガのお仕事をされているんでしょうか。
創業にいたるまでのお話しから聞かせて頂けますでしょうか。

失敗からのスタート

そうですね。

創業前のお話しからしますと、大学を卒業して最初に就職したのは、日本全国でテレビゲームの販売店を展開するチェーン店でした。
要はテレビゲーム屋さんですね。
そこで店舗業務や店長業務を担当したというのが私の最初のキャリアになります。
なぜテレビゲーム屋がフランスでマンガビジネスを考えるようになったかというと、高校から大学にかけて国際的な部分に興味があったんです。
国際関係とか世界に出るっていうことに対して、すごい夢とか希望を持っていたんです。
ただ、進学も就職も決してうまくいったわけではなかったんです。
大学では第一志望の大学に進学できず、大阪の私立の大学に行かせてもらったんです。
国際交流の部活に参加し、イベントを企画するなど積極的に活動しましたが、今振り返れば失敗からのスタートだったんです。
就職でも就職氷河期ということもあって、ぜんぜん決まらず、何とか全国チェーンのテレビゲーム屋さんに就職できたもののお金の計算がすごい苦手で恐怖心にかられながら仕事をしていました。
そんな状態だったので、新入社員30名の中で最後に店長になったのが私でした。
それでも何とかお店を復活させて、350店舗中270位くらいだった店舗を、僕が辞める頃には最高17位まで引き上げることができたんです。

ファミ通の小さなコラムをきっかけに退社!

仕事を辞めるきっかけとなったのは、ファミ通というゲーム雑誌の小さなコラムなんです。
そのコラムで、日本の漫画家アニメ家が海外で人気だよって書いてあったんですよ。
その時そのコラムを鵜呑みにしまして、もともと国際的なことが好きだったので、一念発起して辞めようと決心したんです。
ただ、辞めると決めたものの、語学は中学時代からとても苦手で、何の接点もありませんでしたし、起業のアイディアも浮かばない状態でした。
お金も時間も限られていましたが、勉強をし直そうと決心し大学院に行くことにしたんです。
大学院では、教授との出会い、フランス人交換留学生との出会いなど、影響を受けた出会いがありましたし、何より1年間のフランス留学は、その後の人生に大きなインパクトがありましたね。
日本のマンガ文化が世界で広がっていく姿を肌で感じることができました。

金山:大学院に行かれたんですね。
当時としては珍しいですよね。
大学院を出てすぐ起業されたんでしょうか。

創業塾!そして起業!

そうですね。
当時社会人から大学院に行くケースは稀ですね。
大学院を出て就活も考えたんですが、創業に興味があったので、創業塾というのに通うことにしたんです。
そこでビジネスプランコンテストの話を講師の方から聞きまして、それに応募をしてみたんです。
すると近畿大会で2位になりまして、全国でプレゼンすることになったんです。
その時の審査員の方々の中にブックオフの坂本会長がいらして、パリのブックオフでもひと棚いただいたりマンガに関する仕事をするきっかけを頂きました。
起業というのはやっぱり怖かったのですが、ビジネスコンテストでの出会いもあり、実家の一室からスタートする形で創業したんです。

金山:なるほど。
色々とお話し頂きありがとうございました。
次週は創業から現在までの歩みについてお話しをお伺いできればと思います。

今週は株式会社アンシャントマン様の会社紹介と創業ストーリーをお届けしました。
次週もお楽しみください。

会社情報
事業所名:株式会社アンシャントマン
所在地:大阪市西区西本町1-4-1
オリックス本町ビル4F
 HP:https://www.mangaculture.com/
事業内容:
1.採用のマンガカルチャー
2.営業PRのマンガカルチャー
3.士業のマンガカルチャー
4.海外進出のフランス・マンガカルチャー