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塩崎 真士

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第38回 ジェンダーに関する多様性の変遷 ~女性の職場での役割の変化と現在の状況~

2023/11/03

前回は、世代間の多様性についてお話しいたしました。
世代間の違いを理解することは、
スムーズなコミュニケーションやチームワークを実現するために
とても大事なことです。

「最近の若い者は何を考えているのか・・・」
と思われている上司も、少しはご理解いただけたのでは
ないでしょうか。

今回は、さらに踏み込んだジェンダーのお話しです。

ジェンダーに関する多様性は、時代と共に大きく変化してきました。
特に女性の職場での役割は、過去数十年で劇的に変化。
その昔、家庭にいることが一般的だった女性たちが、
今ではビジネスの最前線で活躍するようになりました。

過去と言ってもかなり昔の話ですが、
20世紀初頭ごろ、女性の社会参加は限られていましたが、
第二次世界大戦中に多くの男性が戦場に行ったことで、
女性たちは工場や会社で働き始めました。
戦後も、女性たちは職場での役割を維持し、
徐々にその存在感を高めていきました。

1960年代から70年代にかけて行われた女性解放運動は
女性の会社や職場での地位向上に大きな影響を与えました。
平等な雇用機会の要求や、同一労働同一賃金の原則が強調され、
女性たちは従来言われていた「女性らしい」職種だけでなく
様々な分野で活躍するようになりました。

現代では、女性はいろいろな業界で重要な役割を果たしています。
CEOや政治家、科学者、エンジニアなど、
かつては男性が中心だった分野でも女性のリーダーが増えています。
しかし、依然としてジェンダーギャップはあり、
特に経営層や研究開発部門(科学、技術、工学、数学などのSTEM分野)では
女性の割合が低い現状です。

今後、女性の会社・職場での役割は、さらに進化していくと思います。
多様性とインクルージョンが企業成長・発展に必要不可欠と言われる中、
女性の能力を最大限に引き出すことが企業にとって重要です。
もっと言えば、女性の能力を最大限に引き出せる男性が企業内にいることが
重要です。

今後も女性は、これまで以上に会社や職場での役割や活躍を広げ、
女性が活躍するからこそ、企業が成長・発展すると言われるように
ますますなっていくと思います。