第143回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~
2023/10/29
喜連 航平 様(其の3)
今回の対談は、キヤノンイーグルスでプロラグビー選手として活躍されている喜連航平様にご協力頂きました。
喜連様は、プロラグビー選手として国内最高峰リーグワンでプレーされる傍ら、一般社団法人Joyntの代表理事として、おとなラグビーコミュニティー「おとラグ」の運営やスポーツを通じた社会貢献活動など、幅広く活動されております。
今回は喜連さまが描く今後のビジョンについてお話を伺います。
金山:先週は喜連様のキャリアについてお話を伺いましたが、今後描いている夢やビジョンなどあればお話し頂けますでしょうか。
キヤノンイーグルスで優勝する!
ビジョンはしっかりキヤノンイーグルスで優勝することですね。
やっぱり優勝のメンバーとして貢献したいですし、今のチームがすごい好きなんです。
プロフェッショナルといいますか、厳しさがすごいある。
みんな仲も良くて、外国人と日本人が別々にカルチャーがあるという訳でもなく、チームソーシャルといいますか、みんなが飲み会行こうって言ったらみんなで行く。
そういうのが凄くちゃんとしてるチームで風通しが良いんです。
特に選手間は試合に出てる選手と出てない選手がいたとしても一つのチームとして機能しています。
試合に出てる選手はチームを背負うプレッシャーを感じながら出てない選手のためにやってますし、出てない選手は出てる選手のためにどうフォローしようかといったことが凄いできているチームなんです。
僕結構そういうチームを社会人で見たことなかったんで、やっぱりこれが強さなのかなって思いますし、そういうチームが優勝しなあかんやろって思うんです。
そしてその一員として自分が貢献したいっていうのが一番ですね。
それをやり切って先は見過ぎず、目の前の優勝というところと、その優勝を観客席から見てるのか、グランド側にいるのかと言うとグランド側でいたいと思うんです。
金山:来シーズンが楽しみです!
選手としてのビジョンは優勝ということですが、取り組んでいる事業としてはいかがでしょうか?
アスリートの社会的評価を変えたい!
ラグビーで結果を出すのはもちろんですが、今取り組んでいる事業を研ぎ澄ましていくことにも力を注いでいきたいと考えています。
近い将来で言うと、全国でやってきた「おとラグ」に参加した方同士がサークルを発起し、東北、関東、中部、関西で独立し走り出しているんですけど、自分が関与しなくても形として残せるようになってきたんです。
「おとラグ」だけじゃなく、そういった事業をどんどん作っていきたいですね。
そして今度は株式会社としてスケールできるような事業にもチャレンジしていきたいと考えいます。
今やっていることって、ある意味自分の想像範囲内なんですよ。
元アスリートがそんなことやってるの!ってビックリされるようなことにチャレンジしていきたいですね。
そして、自分で考えて自分で行動できるのがアスリートだよというのを行動で伝えていきたいですし、最終的にはアスリートの社会的評価を変えていきたいと思っています。
アスリートはセカンドキャリアがやばいとか、だからアスリートは危険だとか、社会的に色々と言われますが、僕はむしろ、アスリートになれたんだからセカンドキャリアも凄いよねって評価してもらえるように変えていきたいですね。
金山:なんだか熱い想いを感じますね。
最後にお聞きしたいのですが、喜連さんがラグビーや事業をされる際に大切にしていることや原動力となっているものがあれば教えてください。
それはもうみんなが自分を通して喜んでくれる姿ですよ!
笑顔になってくれたり、ありがとうと言ってくれるのもそうですし、特に「楽しい」と言われるともっと頑張ろうと思いますね。
楽しんでいる笑顔だけはその人たちのものなので、それが凄い嬉しいんです。
ラグビーやってる時も自分が試合に出ることで喜んでくれる人もいますし、連絡くれたり、SNSで発信してくれたり、人が喜んでいる姿を見ると、その瞬間のためにやってるんだなって思いますね。
金山:色々とお話し頂きありがとうございました。
この度は対談へのご協力、ありがとうございました。
これから益々のご発展をお祈り申し上げます。
今週は喜連様に今後のビジョンについてお話しを伺いました。
次週は最後の結びとして、私が今回の対談から得た学びと気づきをお届けします。
プロフィール
喜連 航平(きれ こうへい) / Kohei Kire
生年月日:1995年6月25日
ポジション:スタンドオフ(SO)
出身地:兵庫県伊丹市出身
身長・体重: 175cm・85kg
所属:横浜キヤノンイーグルス(2022年〜)
愛称 : きーる
趣味 : キャンプ、サウナ
大学卒業後、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスへ入団。更なる成長と出場機会を求めて横浜キヤノンイーグルスへ移籍。一般社団法人Joyntを設立、代表理事に就任。