プロ野球のクライマックスシリーズが開催され、
シーズン優勝チームの阪神とオリックスがそれぞれ制しました。
順当と言えば順当な結果ですが、
両チームの選手たちは大きな重圧を感じながら戦い抜いたと思います。
WBCの歓喜が収まらない3月下旬に開幕したプロ野球。
そこから半年間かけて勝利を積み重ね優勝した阪神とオリックス。
2位チームにつけたゲーム差を見ても、それぞれ抜けた存在として今年は君臨しました。
そこで迎えたクライマックスシリーズ。
1勝のアドバンテージが与えられているとは言え、何が起こるかわからない戦い。
しかも相手はクライマックスシリーズの緊張感の中、
初戦を勝ち上がってきた広島とロッテ。
双方とも接戦をものにして勝ち上がっており、勢いをもって優勝チームに挑みました。
特にロッテは0-3の絶体絶命の状態から劇的なサヨナラ勝利を飾っており、
その勢いは本物でした。
両リーグの決勝戦。
どの試合も白熱した試合になりましが、
阪神は無傷の3連勝で広島を撃破。オリックスも1敗はしたものの、3勝を挙げ、
59年ぶりとなる関西決戦を実現させました。
勢いがあり、下剋上を達成しようと必死な相手を迎え撃つ。
簡単ではない状態だと思います。
シーズンで優勝を果たしたのに、ここで負けては意味がない、というプレッシャー。
並大抵のものではないでしょう。
ですが、多少の誤差はあれど、安定した投手力を見せつけて戦いを安定させ、
ここぞの場面で得点を重ねる。
精神的な重圧を感じさせないほど、両チームの選手たちの堂々とした戦いぶりに、
プロフェッショナルを感じました。
この1年間を戦い抜いた自分たちの当たり前の力を、
ここぞの本番でも当たり前に発揮する。
当たり前の基準値が高いと思わせたシリーズでした。
これぐらいできて当たり前、というレベルを、高い次元に設定し、
それを繰り返し行うことで、いつの間には当たり前の基準値が高くなります。
仕事においての当たり前の基準を設けていますか?
それは高い次元で設定されていますか?
当たり前の基準が高い次元で設定されていれば、少々の重圧は重圧でなくなるのでしょう。
クライマックスシリーズを観戦して、改めて実感したところです。
日本シリーズでの白熱した戦いを期待したいと思います。