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長谷川 満

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第143回 人材育成は、「守破離」の『守』から!

2023/09/06

人材育成は組織において
非常に重要な要素です。


成功する組織は、
優れた人材を持つことができるだけでなく、

その人材を育て、
成長させることができる能力も持っています。


そのために、
日本の伝統的な教育の方法である
「守破離」の『守』から始めることが大切です。


このアプローチは、
個人や組織が新しいスキルや知識を獲得し、
成長するために非常に効果的な方法です。


「守破離」は、
日本の古典的な武道や芸道の
教育方法の一部として広く知られていますが、
ビジネスや教育の世界でも有用です。


1. 守(Shu)
『基本をマスターする』

まず、新しいスキルや知識を
獲得する最初の段階は、
その基本をしっかりとマスターすることです。

特に新入社員が新しい分野に取り組む際には、
基本的な原則や技術を理解し、
実践することが重要です。

これは安定感を持つための
土台を築く段階です。

守破離の『守』は、
この基礎を確立する階段と
捉えることができます。


2. 破(Ha)
『基本を超えて発展させる』

基本をマスターしたら、
次はそれを超えて発展させる段階です。

新しいアイデアやアプローチを探求し、
既存のルールや原則を拡張・改良します。

新入社員は、創造的な思考を養い、
問題解決能力を向上させるために
この段階を経る必要があります。

守破離の『破』は、
この挑戦的なフェーズを指します。


3. 離(Ri)
『自己表現と独自性を発揮する』

最終的に、
基本と発展段階を経て、

個人や組織は自己表現と独自性を発揮できる
段階に到達します。

これは創造的な領域で自由に行動し、
新たなアイデアや方法を
生み出す能力を示す時期です。

守破離の『離』は、
個性的なアプローチや
革新的な発想が重要であることを
示唆しています。


それで、大事なことなのですが、
なぜ『守』から始めるべきか?


「守破離」のアプローチにおいて、
『守』から始める理由は重要です。


基本を固めずに進むと、
後の段階で不安定さや混乱が生じ、
成果が得られなくなる可能性が高まります。


基本がしっかりと身についていないと、
新しいアイデアやスキルを適切に理解し、
活用することが難しくなります。


『守』の段階では、
新入社員に対して基本的な
教育やトレーニングを提供し、

彼らが新しい領域に
安心して挑戦できる状態を整えます。


また、基本をマスターする過程で、
新入社員は自己信頼心を高め、
継続的な学習の基盤を築くことができます。


結論として、
「守破離」の『守』からスタートすることは、
持続可能な人材育成のための不可欠なステップです。


基本をしっかりとマスターし、
その上で新しいアイデアやアプローチを探求し、

最終的には独自性を発揮できるようになることで、
組織や個人の成長が促進され、
持続可能な成功が実現されるでしょう。