お客さまの紹介で、個人経営飲食店のITサポートをすることになりました。
80代半ばの現役バリバリのオーナーさんに、PC・ネットワークの基本設定やスマホ・タブレットの使い方をレクチャーするというものです。(担当するの弊社ITサポート担当の田中さんです)
現時点でIT関連を強化しないと経営に不具合があるという状況ではないですが、先々を考えていろいろデジタル化をしておきたいというお考えでした。
後継者問題や持続的なマネジメントを鑑みたとき、経営のデジタル化やITリテラシーのアップは不可欠なのだと思います。
先日、第1回目のレクチャーがありました。
体系的に理解して、後からご自分でも復習できるように、市販の書籍から厳選したものをテキストとして準備します。
初回は、PCやスマホの現在の設定を確認した上で、使いやすいようにカスタマイズしました。
お客さまはこれまでも、IT関連でやりたいことやわからないことがあると、ご自分で調べたりお知り合いに聞いたりして対応されていたようです。
なので、そこそこ知っていらっしゃるし、想定以上に操作もできてしまう(苦笑)ただピンポイントの応急処置の連続なので、知識やリテラシーが「点在」してしまい広がっていかないようなのです。
ですから、今回はその知識・リテラシーの整理や体系化も含めて、お手伝いさせていただきます。
今回お手伝いをさせていただくにあたり、改めて感じたことが2つありました。
1つは、IT関連の知識、リテラシー強化について、自分(自社)にあったレッスンを求めている中小零細企業の方は一定数いらっしゃるということです。
インターネットで検索すれば大体のことは情報として出ていますが、情報が入手できたこととそれを展開することはまた別の話です。
個人経営のパソコン教室もありますが、通学形式が大半です。
ITサポート専門のサービス提供をしている会社もありますが、どの会社がいいのか、提示された金額が適正かという点も判断もしづらいのが実情です。
最終的には「まあ、いいか、そんなに急いでもいないし」といって先送りになっているのが実情ではないでしょうか。
この点については、中小企業でありがちな悩みをレベル別に可視化することで、弊社がお手伝いできる部分と対価を明確にお示しできるのではないかと思いました。
もう1点は、学びを始めるのに年齢は関係ないということです。
今回のお客さまは80代半ばですが、とにかく学ぶことに貪欲。
今回のご相談内容は、お立場的なことを考えると側近やスタッフの方に“丸投げ”してもいいようなことです。
しかし今回のお客さまはきちんと自分で理解をしておきたい。自分が理解を深めることで、具体的な指示も出せるし、抜け漏れのない確認もできるというのです。
それだけのアグレッシブですから、最初のヒアリングでどんなことをしたいかをお聞きしたときに、想定以上のニーズの多さにビックリしました。(笑)
自分(自社)には必要なスキル(リテラシー)、でもそれを自ら習得、展開するのは、年齢や経験、現状のスキルからしても面倒、困難ということは、誰しもあるようなことだと思います。
そのことの重要性や費用対効果にもよりますが、まずは自分で体験してみることも必要ではないかと思います。
そのチャレンジ精神が、変化の激しい時代を生き抜くベースになるんだろうなと感じた今日この頃でした。