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岩田 徹

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第17回 勝者のメンタリティ

2021/04/09

YouTubeで懐かしいシーンを見て感慨に耽っている今日この頃。
もう30年前になるのかと少し驚いたのですが、
往年のラグビーファンにとって伝説の試合と言われる、
1991年1月18日、秩父宮ラグビー場で行われた全国社会人大会の決勝戦。

神戸製鋼VS三洋電機。
日本ラグビーを先頭に立って引っ張ってきた今は亡き平尾誠二さんは
当時、神戸製鋼のキャプテンでした。
平尾さんが当時の試合を振り返り、
常勝軍団と万年2位を分かつもの、という対談をされていました。

2連覇中の神戸製鋼は序盤から三洋電機に押されトライを奪えず12-16で敗色濃厚。
攻め続けても点が入る気がしなかったそうで、残り5分で、
「負けてもおかしくない。」「あかんかな。」と思ったそうです。
が、改めて相手選手を見ると、「神戸相手にこのまま終わるはずがない。」
という緊張した顔をしていたそうで、「まだいけるな。」と考えが変わったようです。

そして最後のワンプレー。
味方選手が出したパスはワンバウンドで平尾選手に。
普通なら落としてもおかしくないボールだったため一瞬の間が生まれました。
それをうまくキャッチした平尾選手はその間によってできた守備と攻撃のズレを突き、
一番大外にいたウイリアム選手にパスを通しました。

そこから約50メートルを走り切り同点のトライ。
トライ後のゴールも決まり18-16。大逆転で3連覇を達成しました。
実は神戸製鋼は2年連続で14-12、19-12と三洋電機に接戦で勝ち、
そしてこの大逆転劇。三洋電機の選手には「またか。」という刷り込みができたかもしれないとおっしゃっていました。

その後、神戸製鋼は7連覇を達成。三洋電機はなかなか優勝できませんでした。

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