WBCの熱狂に少し影が薄くなった印象がありますが、
春の選抜甲子園は山梨学院高校の初優勝で幕を閉じました。
入場制限が撤廃され、声出し応援も解禁。
スタンドにはブラスバンドの演奏と応援団の大きな応援、
そして観衆の歓声が戻ってきて、これぞ高校野球という雰囲気になりました。
夏の選手権での優勝メンバーを多く残す仙台育英。
秋の神宮大会を制覇し、選抜連覇を目指す大阪桐蔭。
怪物と呼ばれた清原選手のご子息が大きな話題となった慶應。
他にもプロ注目の選手など、毎試合毎試合が楽しみな2週間でした。
今回の甲子園では9回を終えて同点になると、
延長線からタイブレーク方式を取り入れ、
ノーアウト1,2塁という設定から試合が再開されます。
各チームとも様々な練習をこなし本番を迎えたことでしょう。
チームによって異なる戦術があり、高校生や監督の心情を考えながら観戦でき、
非常に楽しい大会でした。
甲子園には魔物がいる。
以前からよく言われている言葉ですが、今大会もそのようなシーンが数多くありました。
終盤までリードして迎えたチームが、最終盤に逆転され敗退する。
劇的な逆転劇、サヨナラゲームもありました。
行き詰まる接戦や大量失点を終盤に追いつく状況になると、
甲子園球場自体が大きな歓声に包まれ、雰囲気が一変します。
それまで好投を続けていた投手も突然制球を乱したり、
予期せぬ当たりが間を抜けてヒットになったり。
しかも今大会から復活した声出し応援が、
高校生の心を大きく乱したようなシーンが、何度か見られました。
敗れた選手がインタビューが印象的でした。
「相手の応援が大きくなるのはわかっていました。
自分への応援と思って序盤は過ごせましたが、終盤にかけて追い込まれてきて、
考える余裕がなくなってしまいました。」
日々鍛錬を重ね技術を磨いてきた選手でさえも飲み込んでしまう声援。
心の状態が積み重ねてきた技術にも影響し、
わずかな誤差を生み出して、結果さえ変えてしまう顕著な事例でした。
日々の生活や仕事においても精神面の影響は計り知れないですね。
ストレスは万病の元。
快適な日々を過ごしていきたいですね。