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三原 勇気

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第18回 小悪魔ちゃん4:バッド妄想族

2023/02/11

考えても仕方がないと分かっているのに、
悪いようにぐるぐると考えてしまうことってありませんか。

そんなときに出てくる小悪魔ちゃんです。

自分にとってよくないことが起こると、
連想を繰り返して最悪の事態まで結び付ける傾向があります。

例えば、自分がちょっと仕事でミスをしたら
「自分はなんてダメなのだ」と必要以上に落ち込みます。

「この仕事はもう向いていないんじゃないか」
「誰からも必要とされていないんじゃないか」
「迷惑しかかけていないのではないか」
というようにしばらく考え込みます。

ここまでくると
『自分は必要とされない人間だ』
というレッテルを貼って、日常生活を送ることも・・・。

そして、上手くいかないことがあるとそのレッテルと結び付けて、
『ほら、やっぱり自分は誰にも必要とされない』
という言葉が頭の中を駆け回ります。

バッド妄想族がよく出現する方は
「何がそうさせるのか?」
という問いをかけていくことをおすすめします。

もしかしたら、悪いように考えることで、
なにかから自分自身を守っているかもしれません。

クライアントの保育士、渡辺さんが、
まさにバッド妄想族の状態になることが多かったのでこのような対話を重ねました。

「悪いように考えたら自分にメリットになることはありますか?」

「そうですね・・・。
悪いように考えてたら、もしそうなってしまってもショックが和らぐというか、なんというか・・・」

「なるほど!
確かに、先に脳内でシミュレーションをしていたら、起こったことを想定内にできますもんね」

「そうなんです。今まで自分の想像を超える嫌なことがいっぱいあったので・・・」

「今までたくさん嫌なことも乗り越えてきたのですね。起きたことにしっかり対応してきたように見えますよ!」

バット妄想族が出てくる理由は、嫌なことの衝撃を和らげるためでした。

嫌なことを乗り越えてきた過去を吐き出す中で、
Aさん自身が『嫌なことが起きても私は対応できる』
と思えるようになり、少しずつ悪く考える習慣が減っていきました。