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加倉井 正和

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第110回 鈍感力

2023/01/17

ストレスになるような要因をもろに受け止めるのではなく、上手に受け流すスキルとして表現される「鈍感力」。

「鈍感」という言葉からは、「感じ方がにぶい」「気が利かない」「空気が読めない」などのイメージがありますが、どちらかというとネガティブな要素が強い感じを受けます。

しかしこの「鈍感力」は、そのストレス要因を「あえて気にしない」「意識して忘れる」などでコントロールするものです。

コロナ禍になり、新たな生活様式で便利だと思うことがある反面、不自由になったこともあると思う今日。
ストレスに感じることにも変化を感じます。

以前は対面や電話で話をしていたことも、最近はメールやチャットツールでやりとりする場面が多くなりました。

言葉を発して伝えるのではなく、文字として伝えることは以前からあった手段ですが、内容が相手に上手く伝わらないことや齟齬が生じることもあるのではないでしょうか。

また、文章や言葉の使い方次第では相手に不快を与えてしまう場面もあります。
余計な言葉が多くなり趣旨がわかりづらくなることもありますし、逆に主語などが省略されて言葉足らずになることもあります。

そんなやりとりに、ストレスを感じている方もいるのではないでしょうか。

「この質問は何を聞きたいのだろう?」
「説明したのに、なぜ伝わらないのだろう?」
「なんでこんな言葉で聞いてくるのだろう?」
「電話した方が早いな」
「文字を打つのがめんどうだから、後で聞こう」
などなど

対面や電話で話をすればすぐに済む事柄も、手間や時間がかかることでストレスを感じてしまいます。
気軽にできていたことが、手間がかかって上手くいかない。

環境や立場、状況によって要因は様々だと思いますが、「鈍感力」を駆使してうまくストレスと向き合えると良いのではないでしょうか。

イライラが効率を良くすることはありません。
心も健康に保つには、自身が変化することも必要かもしれませんね。