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益田 和久

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第93回 これからの働き方

2022/12/15

12月に入ってから宴席や会合が多く、いろんな職種や立場の方とお話しすることができました。
時期的なこともあり、話題的には今年の総括と来年の抱負的なことになるのですが、「コロナ禍対応の働き方について見直しをしたほうがいいのかも」というお話が多かったのが印象的です。

コロナ禍になって約3年。
試行錯誤の中、リモートワークやオンラインコミュニケーションにトライしてきて、各社各人とも生活のリズムも定着してきた感もあります。
定着してきたからこそ、このままでいいのか、ここからどうやってアップデートしていくのかを、今年の総括をする時期になって、いろいろ考えているのだなと感じました。

大手メーカーの管理職の方は、週1の出社であとは在宅のようですが、もう少し出社比率を高めたいというお話でした。
理由としては「在宅だとどうしてもサボってしまう、ダラダラしてしまう」からだそうです(苦笑)そのことでなかなか仕事が片付かないので、結果としては仕事の時間が長くなってしまうそうです。
実際に在宅のときは勤務時間が長くなっている人が多いような気がします。
通勤がなく仕事が終わったらすぐに私生活に戻れるので、勤務時間の長さを感じにくくなっているかもしれません。

出社のときは「何時までには退社する」と決めて、そこまで集中して成果を出そうとするので、時間の密度という点ではそちらのほうがいいのかもしれません。
通勤途上で自然とONOFFができていることも、在社と在宅の両方をやっているからこそ体感できるのだと思います。

また会議や打ち合わせについては、リモートが定着した感がありますが、こちらも対面を増やしたいという声も多かったです。
システム系の管理職は「リモート会議は“内職”をしている人やボーッとしている人もいたりするので、ここ一番という会議のときは集合体面にしています」と言っていました。
私も、オンライン研修をこの3年間やってきて、“内職”をしていている(ではないかと感じる)方は、心ここにあらず(ではないかと感じる)方に時々遭遇するので、これは正直なところかなと思います。

リモート会議についてもいろんなお話を聞きました。
通信環境さえ確保できればどこにいても参加出来るので、参加調整がしやすくなったし、会議はリモート中心でいいのではという声が大多数でした。
ただそのことで、会議の数や増えたり、時間が長くなっているという声もありました。
会議で話が盛り上がったので、終了後にお茶を飲みながら、また一杯やりながら話の続きをしたいと思うことも時々あるけど、リモートはそこで終わってしまうので、話の広がりが少なくなったという声もありました。

このことは本コラムで何回か書きましたが、オンライン研修も同じような声が多数あります。
雑談ベースの情報共有や意見交換が減っているのは確かですね。
リモートで話が盛り上がって「今度一杯やりましょう」といって、その後実現したのはほとんどありません(苦笑)
そういった側面も含めて、対面、リモートの両方やっているからこそ、体感できるのだと思います。

コロナ禍対応も4年目に入ります。
まだ世間的には落ち着かない状況もありますが、働き方という点では、ある程度のものを積み上げてきたと思います。
このことをベースにして、時代に即したもっといい働き方を模索していく時期なのかなと思う今日この頃です。