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星 寿美

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第86回 『主観』という厄介な視点

2022/12/12

どんなに人間が出来た人でも、人間やってりゃ(生きていりゃ)、どうしたってあるのが『主観』です。

この『主観』からは、きっと何人たりとも逃れられない宿命なのだと思います。
けれど『主観で考えている』ということに意識的な人と、無頓着な人がいるなぁと感じています。

主観に意識的な人だと、対話が楽しく発展するけれど、無頓着だと対話は全く深まらない・・・
そんなことを私は主観で感じていますが、いかがですか?

「あなたからは、そう見えるんだよね?」と伝えて、すぐに「あ、そうそう。」と理解してくれる人とは、お互いの主観で見えることを共有しあって、理解がスムーズ。

逆に・・・
私も、先日まさにあったのですが・・・
人から「まだ、そのことについて説明もしていないのに『あ、それ無理』って決めつけてない?」と言われて「あ!本当だ!感情で反応しちゃった」って気づいて、その後、話を聞くことができました。

相手の話を聞いて理解した後「さっき、私が反応したのは、こういうことで・・・」と自分の説明もすることができ、お互いの理解が深まりました。

主観で考えているのだ、ということに意識的な人同士だと、このようにお互いに気づきあって、どこまでも対話を深めたり発展させたりできます。

しかし、無頓着の方も中にはいます。これは年齢などは関係なく、どの年代でも一定数いらっしゃるように私は主観で感じてます(←主観でって書くの、そろそろしつこい?・笑)

主観といえば、例えば・・・
「普通はこうでしょ?」「普通こうするよね」

つい無意識で出ちゃう、こんなセリフも主観ですね。
実際は、普通なんて、どこにもないのですから(厳密に定義することは難しい)

主観って、自分のであっても、誰かのであっても・・・
いずれにせよ、自分を生きる上でとっても大切なものであり、その一方で、無頓着だと厄介なものでもあります。

そして、意識できている人が、無意識の人に対して、とことん相手の話を、相手の主観に寄り添って聴き続けると・・・

話し手のタイミングで「あ、でももしかしたら、そうじゃない視点もあるかもね」とか「あなたはどう感じますか?」などと、その主観から出ようとしてくれる瞬間が訪れる場合もあります。

でも、ちゃんと聴こうとすると時間もかかるし、その瞬間はいつ訪れるか分からないので・・・
「まぁ、別にいいや」と深めることなく次の話題にいく、などの場面が多いかと思うのです。

だから・・・
主観に無頓着な人は(何かしらのキッカケがない限り)いつまでも無頓着。
怖いですよね。

この記事を読んでくださっている方々は、主観を意識できている方々かと思います。

そうなんですよ・・・

このような記事を書くと、わかってらっしゃる方ばかり読んでくださって(嬉しいです!ありがとうございます!)気づいて欲しい方には、なかなか届かない、というジレンマを感じます(笑)

ただ、最近では「自分視点が強い人だなぁ」「主観に無頓着だなぁ」と感じたら、すぐ、こちらの視点は引っ込めて、相手の主観に沿って話を聞く体勢になる!ということができるようになってきました。

人は、とことん話を聞いてもらえると「あ、自分のことばかり話しちゃった。で、あなたは?」と気づいてくれて『対話』に発展することもあるのですが・・・

主観に無頓着な人は、とことん主観の住民です。先日カフェで超高学歴、元エリートの50代の方と6時間も話をしました。(ちゃんと2回ほど追加注文しましたよ!)

なんと、その6時間中、95%くらいの割合で、その方がず〜っと話し続けていました。
そして最後に「本当にいい対話だった!」と大喜びされ、ご自身のブログでも「こんなに素晴らしい白熱した対話をした!」みたいに書いていました。

いやいや、対話・・・してないですよね?
満足して喜んでいただけたことは嬉しいですけれども。

年齢も学歴も関係なく、一定数、主観に無頓着な方はいらっしゃいますね。

このような主観に無頓着(主観の住民)は、自分の考えや感覚だけが正しくて、それ以外を非難するような(もしくは相手にしないような)思考がある方も多いように私は感じます。

そういう方と出会うたびに「見せてくれてありがとうございます!」と心から思います。

1人では、なかなか気づけませんから。
(それでも、知らないうちにやってしまっている可能性あり!怖い〜! )

だから、これからもいろんなタイプの、いろんな人と出会って、成長し続けていきたい!

私は日々、そんな風に感じています。
いい出会いだと感じるような出会いも、嫌だなぁと感じる出会いも、どちらも、私の成長に繋がる『ありがたい機会』だと実感中♪

今日の記事では、主観という厄介な視点について、徒然と書いてみました。
特に結論などないエッセイ風な記事でしたが『主観に無頓着な人との会話をどうするか?』など、考察するきっかけになったら嬉しいです。
あなたの場合はどうですか?