第88回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~
2022/09/04
株式会社XEENUTS(ジーナッツ) 代表取締役 西田 泰彦様(其の4)
今回の対談は、株式会社XEENUTS 代表取締役の西田 泰彦様にご協力頂きました。
株式会社XEENUTS様は、2010年11月設立以降セキュリティーに特化した製品「EXGATE」を開発、販売をされているソフトウェアメーカー様でございます。
今回は最後の結びとして、私が今回の対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けします。
今回の対談の中で特に印象に残ったのは、売れない時期を乗り越えてこられたそのプロセスです。
続けていくことに意味を見出せない時期もあったとのことですが、大手航空会社との契約がブレイクスルーポイントになってその後の飛躍を生んだのだと思います。
ブレイクスルーポイントまでの支え
今回の対談で西田さんは事業スタートから3年間は全く売れない時期があったとおっしゃっていました。
何かをはじめて成果を生み出すまでは、それなりの時間がかかりますよね。
これは事業だけでなく、英会話やプログラミング言語習得、筋力トレーニングなど、期待した成果にたどり着くまで相応の努力が必要になります。
期待する成果が大きければ大きいほど、理想と現実のギャップにめげてしまいそうになることは多々あることだと思います。
長いトンネルの中をずっと走っているようなそんな日々。
そんな経験誰しもが持っているのではないでしょうか。
中には期待した成果にたどり着く前に辞めてしまったり、潰れてしまうことだってあります。
思うように成果の出ない期間をどのように乗り越えるのか。
人によって様々だと思いますが、何が支えになっているかがとても重要なことではないでしょうか。
西田さんの場合、創業当初から支えてくれた方々やパートナー様、OEM先の企業様などの支えがとても大きかったとおっしゃっていました。
周りの協力なくして成果を生み出すことは稀で、世の中で大きな目標にチャレンジし、それを達成している人にはいつも陰で支えている人たちがいます。
人は自分のために頑張るのはもちろんですが、他人の支えがあってよりパワーを発揮できると私は思います。
「お客様の事業理解」
ブレイクスルーのきっかけとなった大手航空会社との契約。会社員時代に叩き込まれた「お客様の事業理解」が実を結んだそうです。
中期経営計画を3期分読むほどの徹底ぶりだったそうですが、私たちが普段仕事をする中で、お客様の事業理解をどこまで考え実践できているか、とても考えさせられるお話しでした。
言葉にすれば簡単なことですが、商品、サービスを作る際に、お客様を理解せずにただただ“良いもの”としてリリースされるケースはざらにあります。
いわゆるプロダクトアウトという考え方ですが、マーケットのニーズにフィットしない商品は市場から消えていくのです。
ピーター・ドラッカーの著書にこんな言葉があります。
企業が自ら生み出していると考えるものが、重要なのではない。
顧客が買っていると考えるもの、価値を考えるものが重要である。
それらのものが、事業が何であり、何を生み出すかを規定し、事業が成功するか否かを決定する。
※出典:「現代の経営」 P.F.ドラッカー
普段の仕事の中で忙しさのあまり忘れてしまいがちですが、「お客様の事業理解」をすることで、はじめて顧客価値の提供につながるのだと思います。
今週は株式会社XEENUTS 代表取締役の西田 泰彦様との対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けしました。
ご協力いただきました西田 泰彦様には感謝申し上げます。
これからの益々のご発展をお祈り申し上げます。
会社情報
会社名:株式会社XEENUTS(ジーナッツ)
本社:東京都千代田区三崎町2-13-5 影山ビル
事業内容:
(1) モバイルエリアでのシーズ発掘と製品企画
(2) モバイルエリアでの製品/ サービス販売
(3) 企業内の情報を活用するためのシステム開発
(4) 上記システムの運用支援