7月初旬に発生したKDDIの通信障害は、4000万近い回線が影響を受けたようですね。
みなさんの中にも、お困りだった方はいらっしゃるのではないでしょうか。
昨年はドコモが、4年程前にはソフトバンクが大規模は通信障害を起こしていますが、いずれも半日以内で復旧しています。
今回は完全復旧に4日間かかったことが、影響が拡大した大きな要因でもあります。
金融機関や交通機関などの社会インフラだけでなく、医療機関や緊急通報機関にも影響があり、緊迫した対応を迫られたところもあったとの報道も目にしました。
また参議院選挙の告示時間でもあり、SNSを通じての選挙運動が、一時的に機能停止に陥った陣営もあったようです。
集客〜受注〜決済〜供給とその全てのプロセスをネットに依存している企業は、通信障害は商売の息の根を止められると同じです。
インターネット社会における、通信インフラが重要な位置づけにあることを、再認識をさせらました。
私たちの生活も、今やスマホ(タブレット)やPCがないと成り立ちませんね。
外出時に財布は忘れても慌てませんが、スマホを忘れたらすごく不便を感じてしまいます。
それだけインターネットに依存して生活をしているのだと思います。
以前、ググることのメリットというテーマで投稿しましたが、現代はスマホやPCを軸にして生活は成り立っていることは紛れもない事実です。
それだけ重要な社会インフラでもあるので、それを請け負っている事業者の責任は重大です。
これは通信に限らず、電気、ガス、水道等の生活インフラも同じではありますが、今回のような事態を考えると、個人レベルで不測の事態に備えておく必要はあると感じました。
事実、地震や水害等の災害に備えて、水や食料等の避難用具を準備している方はいらっしゃいますよね。
生命に直結することに対しては、意識は高くなるのかもしれません。
一方で、日常の通信障害時については、個人ではどうすることもできないことが多いですね。とはいえ、スマホやPCなければ(不便は感じるかもしれませんが)生活ができないというわけではありません。
情報は新聞雑誌、TVでも確認出来るし、交通機関は時刻表があります。
調べ物は図書館に行けばほとんど間に合います。
情報は人脈を辿っていけばインターネット以上の情報を入手できるときもあります。
そして何よりも頼りになるのは、自分で考えるということかもしれません。
わからないことがあったとき、すぐに答えは出せないかもしれませんが、どうすれば答えにたどり着けるかの道筋は考えられるはずです。
自分自身でも一番懸念しているのは、無意識のうちにスマホやPCに頼りきってしまい、自分で何も考えなくなる。そのことによって、徐々に考える力がなくなることです。
思考力に関する研修をやっていると、受講者の方から「物事をじっくり考える時間がない」という声をよく聞きます。
社会情勢の変化もあり、世の中全般的に、スピードアップ&短納期の仕事になっていて、時間に追われていることも事実です。
業務をさばくことを優先して、じっくり考えることは後回しになっていますね。
そこに加えて、スマホやPCに無意識に頼ってしまうことをしてしまったら、ホントに「考える」ということをしなくなってしまいますね。
そんなこともあり、ここ1〜2週間くらいですが、スマホやPCにやたらと頼らないようにしています。
そこでわかったのは、考える時間が増えていることです。
そのことで、本当に必要な情報を特定してからインターネットで検索するので、結果として合理的に調べられているような気がします。
無意識のうちに依存している自分を見つめ直し、これからの時代にマッチした思考力を強化しようと思った今日この頃です。