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豊岡 厚惠

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第39回 「認める」とは話を聴けること

2022/07/20

「人の話の聴き方」が「人を認める」ことに繋がります。

研修の際にも、よく社員さんに言うのですが、
相手との良好な人間関係を構築したいというときに、
社内間だけでなく、夫婦関係、親子関係、友達など、その全ての関係性において当てはまる最も重要なことであると言っても過言ではないのが
『人の話の聴き方』であると伝えています。

 
社員スタッフの話を聴く時のあなたの話の聴き方はいかがでしょうか。
 
忙しい時や、何かをしているとき、
つい
●パソコン見ながら、何かをしながら、「ながら聞き」をしていないでしょうか。
●何か他のことをしながら相手も見ないで「うん、うん、」と返事だけをしていませんか?
●話の途中で 「あ~、わかった、わかった」などと途中で話をさえぎっていませんか?
●最後まで話しを聴かずに「だから、言っただろ!」などと、口を挟んでいませんか?


「聞く」と「聴く」は違います。
 
話しをしている相手も見ないで、聞くことほど失礼なことはありません。

しかし、
 
人の話って、ほとんど聴けていません。
聞いているフリをしているだけなのです。
次、言うことを考えながら聞いていたり
何と言おうかと考えながら、自分が優位に立つための聞き方をしています。
 
「聞く」
雨の音や車の音が聞こえてくる、テレビやラジオの音を聞く
など、意識的に聞こうとしなくても耳に入ってくるいった聞き方のことです。

ここでは
「聴く」
という聴き方です。

「聴く」という漢字を分解してみると、
耳へんの横に
「十」と、目は横になっていますが「目」、そして「心」で成り立っています。

どういうことかと言いますと、

『あなたが話している顔の表情を察しながら、話す声のトーンに心を寄せて
十分にあなたの話を聴かせていただきます』

というのが本来の「聴く」の意味なのです。
意識を持って理解しようとして聴くことです。

そうすると、どのような「態度」で聴くことができるのでしょうか。
どのような「聴き方」になるでしょうか。

もちちろん、
上記に挙げた聴き方などになるはずがありませんね。

きっと
聞く姿勢や態度は少し前かがみ、前傾姿勢になり
相手の目を見て
うなずきや相槌を入れながら、
最後まで話しをさえぎらずに聞かせていただく姿勢で、
また相手を受容しながら聴いているのではないでしょうか。

受容しながらというのは
相手のテンションやその時の状態に合わせた聴き方のことです。

例えば、
部下が何か成果を上げて喜びの報告をしにきたとします。
その時のテンションに合わせて上げる、ということです。

笑顔で声を弾ませて報告しているのに、
無表情で、「あ、そうか」と言われたら、もう、話す気持ちも失せますね。


このような「聴き方」ができると、相手との間に何が生まれると思いますか?

人は自分に関心を持ってくれる、話しをきちんと聴いてくれる人に好意を寄せるものです。

相手との間には
「信頼関係」
が築かれ、

それだけではないんです。

そのような聴き方をする人を尊敬の念を抱くようになるのです。

人を大切にしている。
人の気持ちを大事にしている。

ということが
その聴き方から伝わるからです。

そうなんです。

【聴き方】
は、

人間性まで計れてしまうのです。
 
聴かせていただく聴き方 = 相手を認めること
 
 
リーダーが、この聴き方ができれば、
 
多くの問題は解決するといっても過言でありません。
 
何故なら、

結果を出したければ、「関係の質」を高めることが先決だからです。

そのために、最も
人の話の「聴き方」は大切なのです。

あなたの聴き方はいかがでしょうか。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。