昨年夏に開催された東京五輪で、
史上初の銀メダルを獲得した日本女子バスケットボールチーム。
平均身長176センチ。
8強に進出したチームで最も小さいチームが、
鮮やかなスピードと正確なシュートで、多くの観客を魅了しました。
その日本チームの中心選手でもあった馬瓜エブリン選手。
常に明るいキャラクターで、プレーだけでなく、
チームのムードメーカーとしても力を発揮。
バラエティ番組などにも起用され、注目度の高い選手です。
エブリン選手は東京五輪後の2022年2月、
休養を理由に日本代表活動を辞退されました。
代表活動を辞退するには大きな勇気が必要だったそうです。
オリンピック期間中の張り詰めた空気と、4年に1度の大舞台での気持ちの高揚。
大会前からの膨大な練習量で、心身をすり減らすことは想像に難くありません。
そして獲得した銀メダル。
獲得後のメディア対応と、間髪入れずに所属チームでのリーグ戦。
そして次なる世界戦であるワールドカップ。
張り詰めた空気、研ぎ澄まされた神経を持続し続けるのは、
相当な覚悟が必要だと思います。
エブリン選手は、
「Wリーグの間に代表合宿があるという状況で、
リーグに集中するだけでも神経をすり減らすのに、
他の選手はしんどくないのかな？と思うくらいタフなシーズンでした。
私自身、ケガをしたタイミングでもあったし、ここで発信しないと、
女子バスケット界の構造、なかなか休めない部分、休む勇気を持てない
雰囲気を変えれないと思い、決断した部分もあります。」
とおっしゃっていました。
代表に選ばれることの名誉は重々承知の上で、
やはり少しでも長く競技を続けていきたいと考えたそうです。
エブリン選手の勇気ある発信は、スポーツ界に一石を当時たとも言えます。
