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益田 和久

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第62回 おうち時間の効用

2022/05/12

3年振りの「制限なしゴールデンウィーク」でしたが、みなさまはどのように過ごされましたか?
私は近場数カ所に日帰りで出掛けましたが、どちらも多くの人出で賑わっていました。
仕事の仲間に連休のことを尋ねると、自宅でゆっくり過ごした方も結構いましたが、その多くが映画や動画の鑑賞でした。
映画、動画のデジタルコンテンツは充実しているので、一人でも家族とでも過ごし方はいろんな選択肢がありますよね。

先日の日経新聞に、中古品のiPadの需要が高まっているという記事がありました。
背景には半導体不足による品薄や中古でも機能的には十分だと思う人が増えていることがあります。
その上で、コロナ禍で在宅時間が増えたことで、一人の時間を楽しく過ごすときのツールとしての需要があることが大きいと思います。
電子書籍やゲーム、動画などはスマホですと画面は小さいですし、ノートPCですとリラックスしながら使うのはむずかしいので、やはりiPad(タブレット)ということになるのでしょうね。

オンラインやデジタルを活用した学びを推奨している私の立場からすると、とても喜ばしい傾向です。
私の経験則でいうと、iPadに触れる機会が増えてくると、読書やゲーム、動画視聴だけでなく、それ以外のことにも興味を持つようになる人が多いからです。

例えば年輩の方で、お子さんやお孫さんと写真や動画のやりとりをするようになると、編集作業をしたくなる方がいます。
好きこそのものの上手なれのように、やればやるほどスキルは上達してきます。
いわゆるインプットが増えるわけです。

インプットをすると必ずアウトプットしたくなります。
同時に自分の学んだことを周りに知ってもらいたい(伝えたい)という欲求も出てきます。
友人や知人に写真や動画の編集方法を教えるだけでなく、実際に一緒に作業してあげる人もいます。
地域活動や仕事でそのスキルを活かして、周囲から感謝される人もたくさんいます。

読書もそうです。
電子書籍のいいところは、読んだ本に付随してオススメ作品を提示してくれることです。
そのことがキッカケで、新しい情報や考え方にふれ、自分の視野や知見が広がる。そうすることで話題も広がり、今まであまり話をすることがなかった職場の同僚とも親しくなれる。
こういったデジタルツールに触れることによる「善の連鎖」は、特にアナログ世代といわれる方々には、是非体験してもらいたいと思うわけです。

アナログ世代がデジタルツールに触れて、日常から活用することでのメリットは「デジタルへの抵抗感の払拭」「デジタルでの自立」だと思っています。

会社も定年延長になり、年輩の方が増えています。
研修で話がでるのは「年輩の方々がもっとデジタルツールを使いこなしてくれたら業務もスムーズなのに」という声です。
会社も特別難しい操作をお願いしているわけではなく、自分のことはなるべく自分でやってくれということです。

デジタルツールは、触れていかないと更にわからなくなってきます。
日々進化を遂げています。「習うより慣れろ」が一番だと思います。

コロナ禍によって、多くの制約条件の中で生活をしておりますが、デジタルツール、オンラインのおかげで、ストレスフリーになったことも確かです。
コロナ禍が創り出した「おうち時間」とその需要を是非良い方向に仕向けられるように、これからも様々な情報発信をしていきたいと思う今日この頃です。