第68回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~
2022/04/03
キューズフルグループ 代表 森本隆一様(其の4)
今回の対談は、キューズフルグループ 代表の森本隆一様にご協力頂きました。
キューズフルグループ様は、助成金を活用した教育支援コンサルティングサービスを提供されている企業様でございます。
今回は最後の結びとして、私が今回の対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けします。
今回の対談の中で特に印象に残ったのは、会社として掲げるCompany(会社)に対してuseful(有益)である会社を目指すという点を追求しながら、ビジネスを成長させているというところがとても勉強になりました。
またそれを、大家族主義で実践するということに会社としての価値があるのだと感じました。
Company(会社)に対してuseful(有益)であることを追求する
キューズフルグループ様は創業時、保険代理店様向けのシステム販売から事業をスタートされております。
それが今では助成金を活用した研修サービスを提供されています。
傍から見ると事業がガラッと変わったように見えますが、その根幹は変わらないのだと思いました。
それは正にキューズグループ様が掲げる「Company(会社)に対してuseful(有益)である会社を目指す」というもの。
これが事業の根幹であり、ビジネスを成長させてきた要因だと私は思います。
マネジメントの父と呼ばれたピーター・ドラッカーはこう言います。
「企業が自ら生み出していると考えるものが、重要なのではない。
顧客が買っていると考えるもの、価値を考えるものが重要である。
それらのものが、事業が何であり、何を生み出すかを規定し、事業が成功するか否かを決定する。」
出典:「現代の経営」より
創業当初は保険代理店様向けのシステム販売を行っていたキューズフルグループ。
顧客である保険代理店様が価値を感じるものは何かを追求し続けた結果生まれた事業が助成金を活用した教育支援コンサルティングサービスです。
キューズフルグループの事業とは何かを考えたときに、「Company(会社)に対してuseful(有益)である会社を目指す」というところに価値があるのではないでしょうか。
日本の働き方、文化を大切にした組織マネジメント
次に事業を運営する組織についてです。
今後のビジョンを語る森本様の言葉から「大家族主義」というお話しがありました。
大家族主義とは、会社の従業員の人間関係が、家族のような信頼関係で結ばれているということだと思いますが、これは日本の働き方、文化を尊重したとても有効な組織マネジメントではないかと思います。
「経営の神様」と称される京セラ名誉会長の稲盛和夫さんも大家族主義による経営を目指しておられました。
稲盛さんは、大家族主義で経営することに対してこのように書かれています。
「私たちは、人の喜びを自分の喜びとして感じ、苦楽を共にできる家族のような信頼関係を大切にしてきました。これが京セラの社員どうしのつながりの原点といえます。この家族のような関係は、お互いに感謝しあうという気持ち、お互いを思いやるという気持ちとなって、これが信じあえる仲間をつくり、仕事をしていく基盤となりました。家族のような関係ですから、仲間が仕事で困っているときには、理屈抜きで助けあえますし、プライベートなことでも親身になって話しあえます。人の心をベースとした経営は、とりもなおさず家族のような関係を大切にする経営でもあるのです。」
出典:「稲盛和夫OFFICIAL SITE」より
今では日本の働き方もメンバーシップ型からジョブ型に変化しつつある中、「大家族主義」という古き良き時代の日本の取り組みが、今後の中小企業にとっての大きな価値になるのかもしれません。
今週はキューズフルグループ代表の森本隆一様との対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けしました。
ご協力いただきました森本隆一様には感謝申し上げます。
これからの益々のご発展をお祈り申し上げます。
会社情報
会社名:キューズフルグループ
本社:大阪府大阪市北区紅梅町4-23 TM南森町ビル2F
<事業内容>
・株式会社キューズフル : 研修企画事業
・社会保険労務士法人キューズフル : 助成金サポート事業
・一般社団法人全国企業人財育成協会 : 研修講師事業
・CFホールディングス株式会社 : 経営管理事業
<サービス>
『研修・助成金サポート』、『きゃり月』