第65回 この人に聞く！～人・組織が羽ばたく時～
2022/03/13
キューズフルグループ 代表 森本隆一様（其の1）
今回の対談は、キューズフルグループ 代表の森本隆一様にご協力頂きました。
キューズフルグループ様は、助成金を活用した教育支援コンサルティングサービスを提供されている企業様でございます。
今回は会社紹介と共に、創業ストーリーをお届けいたします。
金山：最初に会社についてお尋ねしたいのですが、キューズフルグループはどのような会社になるのでしょうか。
外部講師を招いた社員研修を継続して受講できる唯一無二のサービスを提供
我々キューズフルグループでは、『研修・助成金サポート』というサービスを提供しております。
採用5年未満かつ35歳未満の正社員の方に対して、専門的な知識や技能を学ぶ10時間以上の研修を、外部講師を招いて実施致します。
北は北海道、南は沖縄まで年間約200社・約300開催ほど行っております。
この制度の特徴なのですが、同一受講者の方に年間3回まで申請が可能で、一事業所当たり最大年間1,000万円まで助成されるものとなっております。
研修を担当される講師は、我々の方で選定・調整・手配をさせて頂き、助成金の手続きも我々の方で申請代行させて頂きます。
助成金案内から研修企画、講師手配、申請代行まで、グループ各社で一気通貫したワンストップのサービスを提供しております。
これが他社に無い画期的な唯一無二の『研修・助成金サポート』サービスです。
先ほどグループと申しましたが、各社の紹介を簡単にさせて頂きます。
株式会社キューズフルでは、助成金のご案内や研修の企画など、営業を担当しております。
社会保険労務士法人キューズフルでは、助成金の申請代行など、事務を担当しております。
一般社団法人全国企業人財育成協会では、自社講師の登壇や、外部講師の選定・調整・手配などを担当しております。
最後にCFホールディングス株式会社では、グループ各社の人事・総務・経理・広報など、経営管理を行っております。
以上の4社で『研修・助成金サポート』サービスを展開しております。
金山：めちゃくちゃ面白い取り組みですね。
いつ頃からこの事業をスタートされたのでしょうか。
何かきっかけがあったのでしょうか。
保険代理店様向けシステムの販売からスタート
『研修・助成金サポート』事業は、2018年からスタートしたので4年前くらいですかね。
もともとは株式会社キューズフルからスタートしまして、やっているビジネスは全く違うことをやっていました。
最初は保険代理店様に対して契約管理と顧客管理のシステムを販売していたました。
創業当初からの私の想いが、キューズフルという社名の由来で理念にも掲げている、「Company（会社）に対してuseful（有益）、企業に対して役に立つ会社である」ということでしたので、法人に対してビジネスをやっていく会社なのです。
その中でも軸がいくつかありまして、
①先に述べた対象が法人であること、
②ITか人材に関連する事業であること、
③仕入れや在庫が不要な無形サービスであること、
④ストックとかリピート、要するに単発で終わらず中長期的なお付き合いできる仕事であること、
⑤そして欲を言えば、法律や環境、時勢といったものが後押ししてくれるようなもの、
を、選択・開発すると決めていました。
保険代理店様向けシステムの販売は、当時保険業法が改正されるというタイミングでもありましたので、特に紙媒体で契約を管理していた乗合保険代理店様向けにシステム上で生損保・各保険会社の垣根を超えた契約管理、顧客管理、スケジュール管理などを一元管理できるものを提供していました。
私も生命保険の代理店業務をやったことがありましたので、保険システムの開発会社との理解も早く、販売をスタートさせることができました。
ただ、我々関西ということもありましたので、マーケットが小さすぎてすぐに行き尽くしてしまいました。
そうは言っても、今でも100社1000アカウントほどの利用料を毎月継続的に頂いており、そのクライアントへ他のサービスをクロスセルしていきたいという想いが出てきました。
コストをかけない文化だからこそ生まれたサービス
ただ、保険代理店様って、あまりお金が出る業界じゃありませんでした。
人件費以外のコストをかけるという文化があまりないような業界でして、システムを導入するだけでも一苦労でした。
そこで我々が考えたのは、お金をかけずにメリットを提供できるものというところで、コスト削減系のサービス（コストを削減した分から利益を頂くモデル）と、助成金サービス（受け取った助成金の中から一部成功報酬を頂くモデル）でした。
コスト削減系サービスについては、保険代理店様はもともと削減できるコストが少なく断念しました。
次に助成金サービスについて、助成金の入金から成功報酬をもらうとなると、入金のタイミングが最低1年半～2年かかってしまうということと、回収リスクが大きいという点で断念しかけました。
ただ、当時やり取りをしていた社労士から人材開発支援助成金というものを教えて頂きました。
簡単にいうと研修を受けることで得られる助成金です。
そこで助成金からの成功報酬ではなく、研修を提供することで研修費を得る流れに考えをシフトしました。
企業としては研修費の先払いになりますが、助成金と弊社グループの仕組みを活用することで、実質0円で研修を受講できることになります。
また、冒頭でも紹介させてもらった通り、一同一受講者の方に年間3回まで申請が可能なことと、一事業所あたり1,000万円まで受給が可能、翌年になるとリセットされるので、リピートに繋がります。
そして、対象は保険代理店様だけではなく、全国の全業種でよいわけなので、マーケットを広げてやっていくことにしました。
今後労働人口がどんどん減っていくということを考えると、時勢のニーズにも合いますからね。
金山：なるほど。
現在のサービスに行きつくまでのストーリーがとても面白いです。
保険代理店業務をされていたというのも興味深いことですし、来週はキューズフルグループ創業前のキャリアについてお話しを聞かせてください。
今週はキューズフルグループ様の創業のストーリーをお届けしました。
次週もお楽しみください。
会社情報
会社名：キューズフルグループ
本社：大阪府大阪市北区紅梅町4-23 TM南森町ビル2F
＜事業内容＞
・株式会社キューズフル ： 研修企画事業
・社会保険労務士法人キューズフル ： 助成金サポート事業
・一般社団法人全国企業人財育成協会 ： 研修講師事業
・ＣＦホールディングス株式会社 ： 経営管理事業
＜サービス＞
『研修・助成金サポート』、『きゃり月』
