「そう!そう!そう!そう!」
「スマイル、スマイル」
「すごいねほんと、区間記録ペースだね!」
正月の箱根駅伝で2位に10分以上の差をつけて圧勝した、
青山学院大学の原監督が、選手の後方を走る監督車からかけていた言葉です。
日常の練習で鍛え上げられている選手たち。
大事な本番で練習の成果が発揮できるかどうか。
本番を迎えるまで不安を持つことでしょう。
走り出してからも不安になったり、
ペースが上がらなかったり、守りの姿勢に入ったり、踏ん張れなかったり。
20キロを1時間強で走り切る間に、
選手たちの心理状況は目まぐるしく変化していることでしょう。
マイナスの心理状態になり、それが体の動きと連動し力を発揮できない、
ということもあり得ることだと思います。
そんな中、冒頭の原監督の声がけ。
「そう!そう!」と本人を肯定し安心感をもたらせ、
「スマイル!スマイル!」とリラックスさせ、
「すごいね」と自信を持たせる。
普段から練習で細かく選手を見ているからこそ、
状態も調子も良く分かるのだと思います。
あとは本番で普段の力をいかに発揮させるかが監督の腕の見せどころ。
数年前の箱根駅伝でも原監督は、
「PerfumeのリズムでGO!GO!GO!」
と声がけし、選手を笑顔にしていましたし、私も笑ってしまいました。
脳科学の専門家ではないので証明はできませんが、
笑顔になること、リラックスすること、そして安心感や自信を持たせることは、
きっとプラスの効果を発揮していると思います。
選手の素晴らしい走りに目が行きますが、
各監督がどんな声がけをしているか。そういったところも見どころですね。
〜中小企業の採用・育成のヒント〜
経営者として、上司として、皆さんは社員に、部下に、
どんな声がけをしていますか?
怒号が飛んだり、否定が多かったり、声がけすらなかったり。
そんなことはないでしょうか?
甘い言葉ばかりではいけませんが、
普段から人間関係を構築し、ここぞという場面での声がけは、
人材育成する上でも非常に大きなポイントだと感じます。
各校監督の声がけと選手との関係性から学べることは多いです。