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益田 和久

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第42回 投票機能

2021/12/23

Zoomを使ってオンライン研修を開催する際、便利だと感じる機能がいくつかあります。
中でもよく活用しているのが「投票機能」です。
参加者の方にお尋ねしたいことを、選択式で回答してもらうもので、いろんな使い方ができます。
参加者のプロフィールや研修へのニーズは、先方事務局様への事前ヒアリングや参加者への事前アンケート等を活用して、ある程度のことは把握するようにしていますが、その事前情報集が実施できない場合もありますので、そういったときにはとても有効な手段です。
質問に回答(投票)してもらえば、結果もすぐに共有出来ますので、情報収集だけでなく、(参加者へ)投票結果の感想を問いかけたり、参加者相互で意見交換を促したりするなど、コミュニケーションのきっかけづくりにもなります。
投票結果が想定内のこともあれば、その逆で驚くような結果になることもあったりして、それが面白かったりします。
いずれにしても、お互いの思考傾向がわかると、コミュニケーションもしやすくなるような印象があります。

この投票機能の良さは、誰がどの回答をしたのかがわからないところです。
質問内容によっては、自分の投票行動を知られたくないことはありますよね。
対面式の研修や会合で、挙手による選択式回答を求められたときを想定してみてください。
内容によっては、周囲の方と違う回答をしづらいようなケースも考えられます。
実際に、そのような経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そういった面からも「本音」を引き出しやすいのがオンラインのいいところなのかもしれません。
結果もすぐにわかるので、全体傾向をつかむこともできる。
選択式ではなく記述式の回答であれば、チャットでも回収は可能ですしね。
研修や会議での活用は勿論のことですが、投票機能を中心にして現場の声を拾い上げるというワークショップのようなこともできるのではないでしょうか。
まさに参加型のイベントですよね。

そう考えていくと、研修やセミナーは、どうしてもインプットが先行しがちで、参加者のニーズや感想を拾い上げるのは、終了後のアンケートくらいになりがちです。
参加者の声を次に反映させていくならば、いろんな角度から質問をする、それも聞く方も答える方も手軽な形式で、且つ回答内容もタイムリーに共有できると、相互通行のコミュニケーションは価値的になるような気がします。

また、ただ質問するだけではなく、何のためにそれを知りたいのか、その回答をどう活用していくのか、参加者の方には何を考えてもらいたいのか。
そういったことも、改めて熟考した上で、この投票機能を合理的に活用していきたいと思う今日この頃です。