前回は、不安から安心へと変化したとの内容でしたが、
今回は、実際に変化がチーム環境に影響を及ぼした事例を紹介します。
その時、体験型チームビルディング研修に参加したのは10名。
同じ部署の20代から50代までの男性メンバー。
研修の目的は、
「チームがバラバラで仕事効率が悪く、チームとは何かを体験から学んでほしい。」
とのことでした。
集合は、お昼だったこともあり、ランチをしているメンバーを見渡します。
パッと見た感じでは、そんなに仲が悪いわけではなさそうでした。
しかし、研修が始まると次第にメンバーの関係性が浮き彫りになってきました。
若い人は比較的に横繋がり、年配の方は縦関係の繋がりが楽そうでした。
職場で常に一緒にいるメンバーということもあり、
比較的に早い段階にて、難しい課題に挑戦してもらいました。
まず起こったことは、
意見が出てこないという現象。
簡単な課題に対しては、
若い年代の方が意見を言ってクリアすることができていました。
難しい課題になると、若い人の案ではクリアできない状況になりました。
チームの雰囲気は、どこか他人頼み。
なぜかというと、
自分の案が失敗続きなので、誰か案を出してくれないかな
良い案も失敗したので、自分の案は受け入れてくれなそう
間違ったら嫌なので変に意見を言わない
方法がわからないから、発する言葉はない
などを思っている状態でした。
(振り返りでの言葉)
しばらく沈黙の時間が続きました。
私は、時間制限がないアクティビティだったこと、
宿泊での研修なので時間はたっぷりあったこと、
などを考慮して、少し長めの休憩をすることにしました。
休憩時間に入ると、
関係性が強いメンバー同士で、先ほどの課題についての雑談が始まりました。
皆さん、負けず嫌いな部分があり、
クリアしないと気が済まないことは、序盤の段階で感じていました。
どうにかしたいけど、どうしたらよいのかわからない。
そんな気持ちの場面を経て、休憩が終わりチームは再集合しました。
続きは次回へ