2020/12/13
こちらのコラムは、経営者との対談による生の声で聴く、人と組織に起こる変化、成長の具体的事例を出来事から振り返り、そのターニングポイントをご紹介いたします。
記念すべき第一回目の対談は、株式会社システムシェアード代表取締役徐日柱様にご協力頂きました。まずは、創業ストーリーと共に現在の会社のアピールポイントをご紹介いたします。
金山：創業が2007年と伺っております。現在は、システム開発事業と教育研修事業を行っていて、その二つを結び付けながら事業運営されているのが特徴的だと思いますが、それらの事業を行うきっかけについて教えて頂けますでしょうか。
まず創業時エンジニアだった頃にあるきっかけがあって、この業界で起業しました。当時、パソコン1台あれば商品が作れて世界に届けられるというのが、とても凄いことだなと思ったのがきっかけです。その当時は、ガラケーでお店や個人のホームページの情報を改修できるツールを開発して販売をスタートしました。
1年くらい継続しましたが、いわゆる積み重ね式のストックビジネスだったので、このままいくと資金がショートすると思い、受託開発とかシステムエンジニアリングサービスを中心にしようと決めました。結局その後リーマンショックがあって、会社がつぶれそうになっちゃったので、事業をシフトして良かったですね。
金山：創業当時はサービス販売をされていたんですね。そこから事業をシフトすることは簡単な事だったんでしょうか。
モノを作って売るのではなくて、案件があるものに対してモノを作っていくように事業をシフトしました。まず思ったのは、10年間で絶対に潰れない会社を作ろうと思ったことです。土俵際じゃなくて土俵の真ん中で相撲をとらないとダメだなと感じたからで、もっと手堅い仕事をしようと考えました。
大変だったことと言えば、アパートの一室で始めたような会社だったので、最初は優秀な人材が来てくれませんでした。であれば、誰でも優秀な人材に育つ社内教育を徹底的に作りこもうと考えました。当時、エース級の社員を集めて徹底的に社内研修を作り上げました。すると同業他社さんからお金を払ってでもいいから研修に参加させてくれと3社くらい同時に依頼があって、事業としてスタートするに至りました。それが2009年～10年頃のことでしょうか。
その当時、世の中の教育って大手向けのものが多かったので、価格や内容的に中小企業にフィットするものがありませんでした。私たちも中小企業なので、中小企業の痛みも分かるし、掛けられるコストも分かります。じゃあ中小企業がもっと使いやすくて、ある意味大手がやっている教育より良い新人研修を作りたいと思ったんです。それが現在のビジネスの出発点ですかね。
金山：なるほど。手堅い仕事としてシステム開発に取り組む一方で、自社内の人材育成として教育研修に力を入れたんですね。それが現在の教育サービスにつながっているんですね。
現在は従業員数260名、売上高も年々増えていると思いますが、会社の強みや、会社のアピールポイントを聞かせて頂けますでしょうか。
現在はシステム開発と教育サービス、クラウドサービスを展開していますが、教育サービスが我々の強みになっています。加えて教育学部や教員免許保持者、塾講師経験者等、教育や人財育成に軸足を置いた学生が毎年数十名入社してくれています。そういう子たちが、自分が学んで、エンジニアとしての実践を積んで人に教えられるようになっています。自らアウトプットを意識しながらインプットできるようになったのが強みです。
IT教育は、現場を知っている人が教育すべきだと思っています。エンジニアもそうですし、知行合一のIT教育力と呼んでいますが、これが我々の現在の強みですね。
金山：ありがとうございます。知行合一のIT教育力とは面白いですね。全ての事業において教育が御社の強みになっているんですね。次週は人や組織が育つきっかけとなったターニングポイントについてお伺いします。
今週はシステムシェアード様の会社の創業ストーリーとアポールポイントをお届けしました。14期会社経営をしていれば、全てが順風満帆というわけではなさそうです。
次週は会社のターニングポイントについてお届けします。
会社名：株式会社システムシェアード
本社：東京都千代田区外神田1-18-13 ダイビル13F
コーポレートサイト：https://www.3sss.co.jp/
事業内容：システム開発、教育サービス（東京ITスクール）、クラウドサービス
