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深山 敏郎

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第2回 ストレスがないと人間はどうなる?

2021/06/29

前回は働くこととストレスの関係について考えてみました。
今回は、ストレスがないと人間はどうなる?ということについて考えてみましょう。

働く時に、ストレスをあまり感じないということは多々(人によっては時々)ありますね。
医師によると脳内物質のオキシトシンが出ている時などはストレスをあまり感じず、快感を得ているということです。
例えば母親が出産する時には脳内でオキシトシンが出て痛みという大きなストレスを感ずることを軽減してくれているとのことです。
そうでなければ、出産など、とても耐えられないのです。
母乳を赤ちゃんに与えている時にも幸福を感ずるのは、オキシトシンが出ているからです。

では、私たちが仕事をしている時はどうでしょうか。
仕事以前に、職場に行くために朝、起きることに多くのストレスを感ずる人も居るでしょう。
寝不足や頭がすっきりしないということが原因でしょうか。
うしたことが多くなると、健康を損なう場合があります。

仕事をしている時に、ストレスを感ずることは多々あります。
自分の思い通りにことが運ばないことが、何と多いことでしょうか。
そうした時に大きなストレスを感ずることは誰でも経験していることですね。

しかし、仕事がスムーズに進行している時にも、信じられないかもしれませんが、ストレスは絶えずかかっています。
ストレスに対して、反応するということは日常的なのです。
電話がかかってくる、これもストレスです。
対話をする、これもストレスです。
こう考えると、何でもストレスといえばいいのか、と思いますよね。
実は、ストレスは私たちが生きている限り、絶えず受けているものなのです。
ストレスをまったく感じないという状態は、すなわち「死」なのです。

ストレスは、受けることが害悪ではなく、その感じ方を自分でコントロールできなくなった時に、病気になったり、不安が高まったりするのです。

では、どうしたらよいのでしょうか。
それはまず自分にかかっているストレスを認識し、自分にとって必要なストレスと、そうでないものを取捨選択することです。
ここまでストレスという言葉を使い続けてきましたが、刺激、あるいは緊張感という言葉に置きかえても結構です。

一定の緊張感をもって仕事をする、これは大切なことです。
緊張感が無いとぼーっとしてポカミスをしますし、緊張感が高すぎると冷静になれない、あるいは不安になってしまい、頭が十分に働かないといったことがあります。
これでは仕事は出来ません。

要は、ストレスの感じ方を、適度な範囲にコントロール出来ればよいのです。

次回はこのストレスの感じ方をコントロールする方法を検討してみましょう。