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加倉井 正和

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第217回 有終の美

2025/02/04

先日の2025年2月2日に開催された、第73回別府大分毎日マラソン。
今年の9月開催される「東京2025世界陸上競技選手権大会」の男子代表選考会を兼ねて行われました。

今年の箱根駅伝で連覇した青山学院大学の5区山登りで、区間新記録をマークして連覇に貢献した若林宏樹(4年)選手が、ラストランに臨みました。

結果は、『2時間6分7秒』の2位。
日本人ではトップで、初マラソン日本最高&学生新記録を樹立しました。
また、世界陸上参加標準記録(2時間6分30秒)も突破しました。

印象に残ったのは、36キロ手前の上りで、優勝したビンセント・キプチュンバ選手(ケニア)が仕掛けた場面。

4人で形成されていたトップグループで、反応できたのは若林選手のみ。
見事にぐいぐいと突き放しにかかるビンセント選手についていきます。

その後、40キロ過ぎまではついていきましたが、最後の給水ポイントにて再度引き離され、6秒差の2位でゴールしました。

若林選手は陸上競技を引退し、4月から一般社員として企業へ就職します。

ゴール後のインタビューでは、
「10年間の陸上生活で、有終の美を飾れたかなっていうふうに思っています。」
「なかなかしんどいっていうか、初めてのマラソンだったのでひたすら長いなって感じだったんですけど、声援の『ありがとうという』言葉で救われました。」
「山あり谷ありの陸上人生だったんですけど、最後まであきらめずに走り続けて本当によかったと思いますし、本当にやり切ったなって感じです。」
などと話しました。

行われている物事を最後まで全うして、それの締めくくりの局面でも見事な成果を挙げるということを意味する言葉通り、「有終の美」を飾りました。


物事をやりとおし、最後を立派に仕上げること。
ビジネスの世界でも「有終の美」を飾りたいですね。

誰からも感謝される存在。
その為には、どのような行動が必要なのでしょうか。