1.生計を立てるために働く
わたしたちの多くは、生活をするために働いているのではないでしょうか。
社会人になってはじめて収入を得られるようになった、その喜びはとても大きなものだったことでしょう。
ただし、生活の不安をとりのぞくために働く、ということになると、ストレスが高まります。
強いストレスを感ずると、不安になり、また、うつになることもあります。
私たちは自分や家族の生活を支えるためには、働くことが必要です。
2.お客さまのために働く
個人であれ、組織であれ仕事にはお客さまがいます。
私たちはお客さまに喜んでいただくために働きます。
「ありがとう」といった言葉を受けると大きな喜びになります。
そのために時にはムリをします。
自分のことを忘れて働きすぎて、かえってストレスをかかえることもあります。
3.働くことを楽しむ
働くことが自分の生活の一部になり、リズムが生まれ、生活のハリになるときがあります。
例えば、ずっと思うように働けず苦労していた人が、やっと働けるようになったといった場合、働いていること自体に喜びを感じられることでしょう。
こうした時には、あまり多くのストレスを感じません。
オキシトシンという物質が分泌され、快感を感ずるということもあるようです。
もちろん、この快感のために働きすぎて健康を害するなどがあれば、ストレスを感じなくとも、寿命を短くするということもあります。
では、どうすれば良いのでしょうか。
レジリエンス(折れない心)を高めておくことをおすすめします。
仕事をしていく上で、ストレスとうまく付き合っていくことが大切です。
「ストレス」という言葉は、正確には「ストレッサー」といってわれわれにゆがみをもたらすものです。
わたしたちの心身がゆがんだ状態を「ストレス状態」と呼びます。
このゆがんだ状態を元にもどそうという力が、「レジリエンス」です。
もともとは、ストレスもレジリエンスも物理学用語ですが、最近では、わたしたちの心身の状態に使われるようになりました。
ストレスとうまく付き合っていくとは、この元にもどそうという力を高めておくことです。
そのためには、まず自分の普通の状態を知っておくことが必要です。
具体的には、例えば以下の問いかけをしてみてください。
ここでは誰でも確認できる内容に絞り込みます。
身体的な状態
・普通の時の呼吸数
・普通の時の脈拍数
・身体のリラックス度、ハリ、コリの状態
・歩く速さ
・話すスピード など
心の状態
・いらいら度(5段階程度に自分で分類してみる)
・うきうき度(これも同様)
・ネガティブ・ポジティブ度(ゼロを中央に於いて、左にネガティブ、右にポジティブを置いてみる。マイナス5からプラス5までのそれぞれ5段階で、中央は0)
これらはほんのサンプルですが、通常の自分自身を理解するためには有効です。
良い・悪いではなく、現状確認という程度に理解しておいてください。