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岩田 徹

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第27回 可能性を信じる

2021/06/18

かつてプロ野球の世界で「野村再生工場」と言われ、
他球団で自由契約になったベテラン選手を、何人も輝かせた故野村克也さん。
野村さんの著書や名言は今でも多くの人に語り継がれています。
野村さんはよく「弱者の流儀」を伝えられていました。

人間誰しも長所を強調してしまい
自己評価と周囲の評価のギャップに苛立ち、不満を抱える。
ただ、短所ばかりを意識しすぎてもネガティブ思考になり、結果成長につながらない。
この世に最初から完璧な人はおらず、
傍目からは才能だけで成功しているように見えるが、プロの世界はそれほど甘くない。
どんな強者も才能に甘んじることなく、弛まぬ努力を経て強者になっている。
だからこそ、弱者の意識を持って謙虚に課題に向き合うことが大切とのこと。

人は誰しも何かしらの可能性を持っている。
プロ野球の世界では、足が速い、肩が強い、遠くに飛ばせる、守備がうまい、など。
その可能性、長所を信じつつ、弱者の意識で自らの課題に向き合う。
上司や周囲も同様に、長所を信じ、良さを引き出し、短所は補いカバーする。

プロ野球の監督としての言葉ではありますが、
会社や組織、家庭という実社会においても肝に銘じたい考え方ですね。

〜中小企業の採用・育成のヒント〜

何かしらの可能性があるからこそ、自社で採用したのでしょう。
あいつはダメだ、できない奴だと、短所ばかりに目が行きがちですが、
その前に長所や可能性を見出す。
そこを信じて伸ばし、決定的な短所を消し去るサポートをする。
中小企業の人材育成においても大切な考え方かもしれないですね。