HACHIDORI NO HANE(ハチドリのはね)HPトップ

星 寿美

ホーム > 星 寿美 > 記事一覧 > 第159回 いち保育士が起こした小さな革命

第159回 いち保育士が起こした小さな革命

2024/05/20

前回の記事では友人の新入社員時代に起こした革命実例をお伝えしました。
今回は、私自身が保育士(学童保育指導員)の時に起こした、とっても小さな革命のお話しです。

20代の頃、他の先生と同じことをしたくない!と思った私は・・・
さて、どうやって慣習を変えたのでしょうか?

怒鳴りたくない!

まだ社会に出たばかりの私でしたが、他の先生のように子どもたちに対して・・・

「静かにしなさい!」「早くしなさい!」と大声で怒鳴ったり「早くしないとおやつは抜き!」というような交換条件(いや、脅し?)ということを、したくありませんでした。

かといって小1〜小3までの怪獣たち50人以上をまとめなくてはいけないので、どうしたって仕方がない部分もありました。
が・・・どうしても『いや!』と感じた私は・・・

子どもたちに相談することにしたんです。

私「ね〜ね〜!みんな〜!毎日、学童でおやつ食べたい?」

子どもたち「食べたい!食べたい!」

私「だよね〜!私(※)も食べたい!」

(※放課後に預かる場所だったので、先生と呼ばれるのも嫌で名前で呼ばれるようにしていました。)

私「でね、せっかくおやつ食べるのに、毎日静かにしろ〜とか早く!とか叱られながら食べたいかな?」

子どもたち「やだ〜」

私「だよね!私も毎日怒鳴るのはいや〜!せっかくのおやつだから、みんなと楽しく食べたいんだけど、みんなはどう?」

子どもたち「うんうん!」

私「だよね?じゃ、どうしたら毎日のおやつ、叱られずに楽しく食べられるか、アイデア出して〜」

この後、子どもたちはみんなでいろんなアイデアを出してくれました。
この中で、自然と『おやつ当番を決めて、その日の当番が準備したらいいんじゃない?』『全部の学年が入るように班わけしよう!何人くらいでいいかなぁ?』など、どんどんアイデアが出てきました。

そして、その話の中で、自然と、
「ねぇ、おやつの準備が早く終わったら遊ぶ時間が増えるじゃん!」
ということにも気づいてくれたのです。

私から『おやつを早く食べたら遊ぶ時間が増えるから早くしようね』なんて言ってないんですよね。
自然に気づいてやる気になってるっ!

子どもたち自ら解決・実践!

自分にメリットがあれば、早い!
あとはもう、子ども同士で「おい、早くやろうぜ!」とリーダーシップを発揮してくれる子、指示に従う子、自分の性格に合わせて自然と役割が決まっていきます。

結果・・・
あれだけ毎日『静かにしなさ〜〜〜い!』『早くしなさ〜〜〜〜い!』と怒鳴っていたのに、先生たちのすることが減り、楽ちんで楽しいおやつタイムに!

こうして、子どもを叱ったり脅したりすることなく、楽しく『自走』してくれるようになりました。

こんなやり方をどこかで学んだわけではなく。
現場で子どもたちを信頼して相談した結果、日々の生活で小さな革命をたくさん起こせました。

実は、この頃に試行錯誤して成果を出したことを元に、企業組織を自走組織に育成しています。
本質は同じだからです。

『コントロールを手放して、やらされ感ゼロで、想定外の成果!』

これは最強・最幸なやり方であり、あり方だと思っています。
しかし、今はまだまだコントロールの強い教育が主流です。
なので、なかなか理解されないのですが、最近では理解し実践し成果を上げる組織が増え続けています!

やっと時代が追いついてきたっ!と実感中!!
(否定・批判されてもず〜っとやり続けて37年!)

『コントロールを手放して、やらされ感ゼロで、想定外の成果!』
それに【わがまま教育】という名前をつけました。
我が、ままに、自分を生きる!という教育です。

そんなわがまま教育を日本中、世界中に、広げていきます!


※無料相談実施中!
自走組織育成実績60社。
後追い営業など一切なし!
困った社員・対立・組織運営などに課題を感じている方はぜひ1on1しましょう!