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益田 和久

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第162回 セキュリティ

2024/04/11

Facebookを眺めていたら西野亮廣さんが面白い投稿をされていました。
西野さんといえば、お笑い芸人キングコングの西野さんというより、現在は作家であり実業家でありインフルエンサーといったほうがいいかもしれません。
西野さんのクリティカルな情報分析や斬新な発想はとても参考になることが多いです。

西野さんは数日前から中国にいるそうですが、中国の「キャッシュレス社会」の現状についてレポートしていました。
中国はキャッシュレスが進んでいるという話はニュースや雑誌でもよく目にしますし、中国人の友人から”日本はキャッシュレスがすごく遅れている”としょっちゅう言われます。
実際はどうなんでしょうか?今回は首都北京という前提での話ですが、北京は基本的に現金が使えないそうです。
現金は使えないどころか、ほとんどの場所でクレジットカードも使えないそうです。
このあたりは各国のスタンスが違いますね。
日本は現金もクレジットカードも使用可。
アメリカはクレジットカード中心。
中国の場合は現金もクレジットカードも使用不可。
ちなみに中国の決済は「Alipay(アリペイ)」か「WeChat Pay(ウィーチャットペイ)」だそうです。

今回、話の中心になったのが、決済アプリに紐付けているクレジットカードが「不正利用」の疑いで止められてしまうトラブルに気をつけてという注意喚起でした。
「Alipay」も「WeChat Pay」もクレジットカードと紐付けて、使った分はクレジットカードからのお支払いというしくみになっています。
ところが、中国に着いて、タクシーに乗ったり、食事をしたり、コンビニで買い物をしたりして、その都度「Alipay」か「WeChat Pay」を使っていると、結構な確率でカード会社から「不正利用」という疑いをかけられて、強制的にクレジットカードが止められてしまうそうです。
現金もカードも使えないので、詰んでしまいます。

これはカード会社のセキュリティチェックが働いて、その人物が中国で買い物をするわけがないと判断し、ストップがかかるしくみだからです。
国内外問わず旅行先で買い物をしたときに、お店の方から「クレジットカード会社からご本人確認が必要といわれました」といって、店頭の電話で話された経験がある方はいらっしゃるのではないでしょうか。
私も10年程前までは何度かありました。
全国あちこちに行ってましたからね。
今は全国を行脚する人と認識されているのかもしれません。
ただし、このカードが止められている(制限がかかっている)ことに気がつくのは、決済するときなんですよね。
ストップがかかると、カード会社に電話をして「本人確認」をしてからブロックを解いてもらうまでに10分ぐらいかかるそうです。
この間に店員さんから「いいから、早く払えよ」というプレッシャーをかけられるらしいですが、体感時間としては2時間ぐらいに感じるそうです。(笑)
このトラブルを未然に防ぐ方法はそれほど難しくありません。
中国に行く前に、事前にカード会社に連絡を入れて「○月○日〜○月○まで中国に旅行します。この期間はセキュリティーレベルを下げてください」と依頼すればいいそうです。

今回、私がこの話に食いついたのには理由があります。
実は先日旅先で見慣れぬ着信がありました。
Rカードからでした。
どうやら不正利用があったようでその確認でした。
実はその前にも、家族会員であるうちの奥さんのカードでも不正利用がありました。
カード会社からは、カード番号やパスワード等も何らかの方法で(不正利用者)が入手しているので、カードの再発行をお願いされました。
カード会社も超速処理をしてくれたので、使えない期間も短くて済みましたが、改めて考えると「何で私が再発行しなくちゃいけないんだよ、カード会社がもっとしっかりセキュリティ対策をしてくれよ」と感じたところもあります。
決済システムに限らず、定期的にパスワードを強制変更させるサイト(システム)もあります。
以前使ったパスワードも使える場合が多いので困りませんが、パスワードもその度メモをとらないといけませんね。
Rカードについては、かなりのスピードで会員拡大していることで、セキュリティが緩いという話を聞きました。(あくまでも噂レベル)
その噂の真実がどうであれ、いろんなリスクを想定すると、パスワード変更は面倒だと思ってもMUSTなプロセスなんだと思います。

スマホがあれば財布を持たずに出掛けられる。
現金を一切使わずに生活が成り立つ便利さを私たちはいつの間にか手にいれました。
ただ便利さには、何かしらのリスクや手間を伴うのも必然かと思います。
キャッシュレス社会を気持ちよく生き抜くために、パスワード変更や二段階認証等の労力を積極的に行う。
便利な社会には自己責任が伴うものだと再確認した今日この頃です。