東京都葛飾区を本拠地に活動を行う南葛S C。
私が子どもの頃、週刊少年ジャンプで連載されていた漫画、キャプテン翼の主人公、
大空翼が少年時代に所属したチームと同じチーム名です。
南葛S Cのオーナーは高橋陽一さん。
キャプテン翼の作者です。
漫画と同じく「ボールはともだち」をスローガンに、
葛飾区からJリーグ参入を目指して活動しています。
現在は日本トップのJ1リーグから数えて5つ目のカテゴリで戦っていますが、
5つ目のカテゴリとは言え、元日本代表の稲本潤一選手、今野泰幸選手など、
有名選手も所属するチームです。
その南葛S Cが今シーズンから監督に迎え入れたのが風間八宏さん。
風間さんと言えば川崎フロンターレに「止める、蹴る」の基礎技術の大切さを浸透させ、
ここの技術の高さに戦術を加えて、リーグ屈指の強豪になるためのベースを作った方。
川崎フロンターレを離れた後も、他のJリーグのチームで指導しました。
また選手だけでなく、指導者側の育成にも力を入れられ、
日本サッカーの強化、発展に尽力されている方です。
風間監督が南葛S Cの練習初日のミーティングで選手に伝えたこと。
それは、止める、蹴る、運ぶ、外す、受ける、見る/見ないの6項目プラス奪う。
これを大切に技術を高めようと定義。
フロンターレ時代は止める、蹴るの2項目がかなり注目されていましたが、今は7項目。
現在のサッカーのトレンドや戦術から逆算し、風間さんが落とし込んだ基礎技術。
この基礎の徹底強化、反復練習を初日からされていました。
基礎技術の言葉の定義を明確にし、実際に実技でも見せる。
サッカー上級者である選手たちでさえ目から鱗のようで、
基礎練習でうまくいかない部分が明らかになったり、
プレー中も脳をフル回転させる必要があり、これまでにない疲労を感じているようでした。
この基礎技術のレベルが上がることによって選手個々に時間が生まれます。
たとえ0.1秒でも時間が捻出できれば、それだけプレーの選択肢が増え、
選手自身や味方選手にも余裕が生まれます。
これをチーム全体でレベルアップさせることで、プレースピードの向上が見込まれます。
果たして今シーズン、どんな成績を収めるのか。
南葛S Cの戦いぶりに注目したいと思います。
〜中小企業の採用・育成のヒント〜
貴社で必要な基礎スキルは定義化、言語化できていますか?
明確にスキルが定義され、実践とのギャップを社員自らが感じられていますか?
できる人との仕事はスムーズで、スピードも早く、こちらも時間的余裕が生まれます。
できる人を社内に増やして行くためにも、基礎技術の徹底は不可欠ですね。