第141回 悪口を言いふらされた時の対応
2024/01/08
「根も葉もない悪口を、周りの人たちに言いふらされた時、どうしたらいいですか?」という質問をいただきました。
もう時効かと思うので、数年前に起こった私自身の体験を書いてみます。
質問者さんとは状況は違うかもしれません。
もしかしたら近い経験をされた方も多いかもしれません。
私は、素敵な仲間たちのいる、暖かい雰囲気のコミュニティに所属していました。
ある日、ちょっとした知り合いの女性Aさんから「良いコミュニティがあったら紹介して欲しい」と相談を受け、Aさんは感じの良さそうな方だったので、いくつかの良さそうなコミュニティを紹介したのです。
紹介してから少しして、急にAさんがコミュニティの中にいたので・・・
「あ!コミュニティに入られたのですね。よかったです♪紹介した後『実際にお話しできたのか?結果はどうなったか?』気になっていましたのでよかったです〜♪」
というようなことをお伝えしました。
すると、
そのコミュニティの人たちに「星さんから強く叱責を受けた!」「ひどい言い方をされた!」と泣きながら訴えたそうです。
また、Aさんと共通の某勉強会の仲間にも「あまりにもひどいことをされた!」と言いふらしていたそうです。
実は、この手の話は、組織のコンサルをしていると時々あります。
ほんの少しのきっかけ(親切で、優しい気持ちで動いたようなこと)で、悪口を言いふらされる!
このようなケースを解決してきましたが、自分の身にも起こりました(笑)
私のような外部のコンサルタントがいるわけでもない状況で、当事者として解決しなくてはいけません。
さて、こんな理不尽なことが、実際に起こったら、どうしますか?
悪口を言いふらされた時、どうする?
私のAさんへの対応は、
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【変に言い訳したり、相手と対立したりせず、過ぎ去るのをじっと待つ】
どんなに酷い言われようでも、関わり合いの中で『その人となり』はわかるし、悪口は言われた人にブーメランで戻るものだと私は思うから。
実際に、私と関わりのある人たちはAさんの話を聞きながら「星さんはそんな人じゃないと思うけどなぁ?」と疑問を持ちながら話を聞いていたそうです。
あまり関わり合いのない人は「そうなんだ」と信じるかもしれません。
でも、関われば、いずれわかると思います。
それよりも『人を非難したり、悪く言う』という、その行為をすること自体が、それを言っている本人の信頼を損ねています。
だから、そこに反応して言い訳など始めたら、もう同じ土俵に乗っかってしまうわけですから、それこそ不本意。
身近な人はわかってくれるし、例え誤解されても、関われば自然にわかる。
それより、悪口を言っている本人の信頼が低くなっているだけ!
そもそも、誰も他人にそれほど興味ないので、自然に忘れられます。
だから私は『嵐が過ぎるのを待つ』という対応を取りました。
その対応が正解だったと、過去の話になった今、改めて感じています。
悪口を言ってしまう人の特徴
この場合、誹謗中傷して回ったAさんが悪いのでしょうか?
実は、いい・悪いではなく。
例えば、心に傷があって、そこに向き合えていなくて、人のせいにしているような状態の時に、起こり得ることだと思います。
誰もが、多かれ少なかれ『心の傷』を抱えながら生きているものです。
そして、他人にとってはなんでもないことでも、その人にとっては苦痛に感じる『反応ポイント』を持っています。
人のせいにしたり、誰かに助けて欲しいと思っている(いわゆる依存体質な)人の中には、自分を正当化したいばかりに、または自分を守りたいばかりに・・・人を悪く言うという行動に出てしまう場合があります。
自分を傷つけるなど反応を内側に向ける人と、人を傷つけるなど反応を外側に向ける人がいますが、いずれも根っこは同じです。
そして、それを繰り返している間は、健全な人間関係の構築は難しい場合が多いように思います。
いい・悪いではなく『ただ、まだ気づいていないだけ』『ただ、まだ自分と向き合えていないだけ』というプロセスの途中にいるというだけのことです。
だから、そのプロセスで、人のせいにせず、自分を責めず。
「本当はどうして欲しかったのか?自分はどうしたいのか?どうありたいのか?自分はどんな傷を抱えているのか?自分の何が許せないのか?自分の何を守っているのか?」
自分と深く対話して、自分自身と対峙して行くことが大切なんですよね。
でも、こればかりは『タイミングは人それぞれ』
だから、悪口を言いふらされた時に私ができることは・・・。
ひたすら嵐が過ぎるのを待つことと、相手に対して「少しでも早く自分と向き合って、幸せに生きてほしい」と願うことだけだと感じました。
変に言い訳したり、相手と対立したりせず、過ぎ去るのをじっと待つ。
一瞬は誤解されたとしても、周りの人は、わかってくれます♪
当時、ちょっと面白いなと感じたのは、Aさんとコミュニティなどで会うと、リアルでもzoomでも、私はいつも通り朗らかに接します。
けれどAさんの方が気まずそうにしているんですよね。
ちなみに、当事者ではなくコンサルとして解決する時には、双方の話をとことん聴いて、深い対話を通じて根本解決します。
当事者になって、外部コンサルのありがたみを改めて感じることができた一件でした。
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