先日、弊社主要顧客の営業担当者向けプレゼンテーション研修に登壇したときのことです。
当該研修はオンライン形式(Zoom)で年に数回開催しています。
事前に動画教材でプレゼンテーションの概要を学習して課題を作成し、当日にその課題をオンライン上で発表するという流れです。
12〜15名の受講者が参加しますが、研修冒頭で開講オリエンテーションを実施した後は3つのグループに分かれて、それぞれのグループで課題発表を中心とした実習形式の講義が展開されます。
各人が作成した課題の発表場面を録画し、それを再生視聴しながら、他参加者のフィードバックや講師の指導を受けていく流れになっています。
自分の発表場面を自分で見るだけでも、かなりの学習効果があります。(参加者は100%そう言います)
そこに他参加者や講師のアドバイスも加わるので、学習効果は一層高まります。
午前中にフィードバックを受けて、資料修正や話し方の練習をした上で2回目のプレゼンテーション(以下プレゼンとします)に臨みます。
(進行形式は1回目と同じ)当たり前ですが、みなさん1回目よりよくなっているのがわかります。
ご本人も自分の成長を体幹できるのでとても満足度の高い研修になっています。
以前もこのコラムで書きましたが、オンラインプレゼンの最大のメリットは、“カンペ見放題”ではないでしょうか。
相手からは画面に映っている情報しか見えない(聞こえない)ので、手元に情報はいくらでも準備できます。
プレゼン中に隣に上司がついていて、“カンペ”的なものをいれてもらう人も結構います。
社外向けのプレゼンの場合は、相手のところに出向く「アウェイ」な状況が多く、誰もが一定の緊張をすると思います。
ところがオンラインプレゼンの場合は相手のところに出向く必要がありません。
まさに「ホーム」にて実施できるので、緊張も少ない上にカンペ“見放題”です。
自分(自社)の持ちうる力を十分に発揮できるのがオンラインプレゼンではないかと思っています。
前置きが随分と長くなりまして本日の本題です(笑)。
その“カンペ”見放題“という強みを、聞き手の立場として応用してみました。
先日開催された研修では、外国人の方が参加されることになっていました。
事務局からは「大学から日本に留学しており普段も日本語で仕事をしていますので、当日のやりとりも問題ありません」という申し送りがありました。
ただ事前提出された課題が英語で作成されていたので、「当日は英語でプレゼンするのか」と問い合わせると「何とか日本語で頑張ります」との回答。
私も特に気にせず当日を迎えました。
迎えた当日、本人から「わかりやすい英語で話すので」と英語でのプレゼン申請あり、本人がスムーズに話せるならそれでいいだろうということで承諾。
1回目のプレゼンが始まりましたが、私をはじめ他の参加者も内容が半分くらいしか理解できませんでした(苦笑)
当然フィードバックも薄くなってしまいます。
2回目の同じではまずいと思いましたので、以前より準備しておいたポケトークの同時通訳を使ってみました。
別のPCでポケトークを立ち上げ、プレゼンの声をマイクで拾って同時通訳をしましたがこれが秀逸。
話している内容も100%理解することができたので、細かくフィードバックすることができました。
あえてポケトークの同時通訳を使ったことは言わなかったので、発表者もその他参加者も、私の英語力に驚嘆していたようです(苦笑)。
後で事務局様には全てお伝えして、事務局様も「早速使ってみる」とのことでした(笑)
今回改めて感じたのは、オンラインの強みとツール活用の合理性です。
時代の変化ともに働き方も変わってきます。
いろんな活用方法はネット上に公開されていますので、積極的な情報収集が必要だと感じた今日この頃です。