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塩崎 真士

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第39回 多様性がもたらすイノベーションと成果 ~多様な考え方や経験を持つチームがもたらせること~

2023/11/17

前回は、ジェンダーに関する多様性のお話しをしました。
世界経済フォーラムが2023年6月に発表した
ジェンダーギャップ指数。日本は146か国中125位。
2022年の116位より大きく下がり、G7中最下位。
女性を含め、いろいろな方が活躍するようになってきたとはいえ
現実はまだまだです。

今回は、女性を含め、多様性がどんなイノベーションと成果をもたらせるか
についてお話しいたします。


多様性がもたらせるイノベーションと成果は、現代社会・ビジネスにおいて
とても重要です。
特に、いろいろな考え方や経験を持つチームは、新しい視点や方法を
どんどん生み出すようになります。
異なる経験や専門知識を持つ人々が集まることで、これまでの常識の枠を超えた
アイデアが生まれます。

多様性が豊かなチームでは、一人一人が異なる視点を持っているため
問題・課題にいろいろな角度からアプローチできるようになり、
これまででは考えられなかった新しい方法が見つかることがあります。

例えば、異なる経験を持つメンバーは、特定の市場や顧客層へ過去の経験で得た
考え方や方法によるアプローチができます。
また、異なる専門分野の知識を持つメンバーは、他のメンバーへ知識を与えることで
全員がより創造的で革新的なアイデアを生み出せるようになります。

さらに、多様性のあるチームは、メンバー間のコミュニケーションが
促進される傾向にあります。
これは、異なる考え方や経験を持つ人たちが協力することで、
相互理解と尊重が深まり、協力関係が強化されるためです。
チームのモチベーションが上がり、生産性の向上にも繋がります。
ただ、一つ注意しなければならないのは、
メンバー間での誤解やぶつかり合いです。
それを防ぐには、受け止めること、理解しあうこと、共感しあうことです。
これができれば、チームの成果は最大化されます。

以上のように、いろいろな考え方や経験を持つチームは、
新しい視点と方法をもたらせる効果があります。
多様性を活かして、それをチーム、ひいては企業の強みにすることで、
イノベーションと成果を最大化することができるようになります。

では、多様性を推進するために経営者や管理職は
何をすればいいのでしょうか。

次回は、このことについてお話しいたします。