モチベーションが高い部下、真面目に取り組んでいる部下のストレスサインに早く気づくことで、問題になる前に解決することはたくさんあります。
しかし、忙しい職場や、問題社員がいるような職場では、つい見逃されがち。
問題化して初めて気づくパターンもあります。
それは非常にもったいないことです。
普段からコミュニケーションをとっていれば「あれ?ちょっと元気がないかな?」「疲れているのかな?」と様子が違うことに気づけます。
このように、たとえ気づいたとしても『もしかしたらプライベートの問題かもしれない』など気を使ってしまい、なかなか踏み込めなかったり・・・
逆に「元気ないけど、どうした?」などと決めつけてしまうこともあるのではないでしょうか。
部下のストレスサインに気づくことは重要ですが、気づいた後『問題化する前に解決すること』が大切です。
さて、どうしたらいいのでしょうか?
①いつもとは違う変化に気づく
・明らかに疲れている様子や遅刻やミスが増えたなどの変化
・いつもイベントごとに率先して参加している部下が参加しなくなったなどの変化
このような変化にまず気付きましょう。
②変化に気づいたら、1on1やランチなどの対話の機会を作りましょう。
③ただ対話をすればいいというものではありません、対話の仕方に留意しましょう。
効果的な対話3Step
【1】自分を主語に気持ちを伝える
まずは当たり障りのない世間話から。
その後『私からは、こう見える』というふうに主語を自分にして率直に心配している気持ちを伝える。
相手を主語にすると話してくれなくなる可能性があるので要注意です。
例えば、
「最近、元気がないように、私からは見えるんだけれど・・・何か心配ごとでもあるの?」
と、言う感じです。
もし、相手を主語にして「最近、元気ないよね」って決めつけてしまったら、それが本当であっても見当違いでも、本音がいいづらくなる可能性があります。
相手のことを伝える場合は、必ず主語を自分にして伝えましょう!
【2】本当はどうなのか?を聞く。
自分からはこう見えるけれど、本当はどうなの?と言うように、質問します。
関係性ができていれば「実は・・・」と本当のことを教えてくれるでしょう。
ここで、もし本当のことを言ってくれなければ、普段の関係性から見直す必要がある可能性があります。
「そんなふうに見えていたんですね。実は最近寝不足でした。」と教えてくれたら、そこから対話を深めましょう。
【3】本当はどうしたいのか?を聞く。
今の職場で。今手がけているプロジェクトで。今後の身の振り方で。
状況は内容によって変わると思いますが『本当はどうしたいのか?』を聞きましょう。
いきなり、この質問をしても何をどう答えていいかわからないと思います。
でも、【1】【2】のプロセスで十分に対話を深めていれば、意識できている場合は「実は・・・」と伝えてくれます。
自分でもどうしたいのか?がわからない場合でも、一緒に考える対話ができます。
ここで、本人の『本当はどうしたいのか?』がわかれば、それを実現するためにどうしたらいいのか?を一緒に考えることができます。
ここまでくれば、自分の気持ちや状況に寄り添って、一緒に考えてくれていることを実感し、信頼関係も築け、一番いい風になっていきます。
【1】【2】【3】どこかの段階で、勝手に相手を決めつけてしまったり、また「こうするべきだ!」「こうしないとダメだ!」「頑張れ!」などと、一方的なアドバイスをしてしまうと・・・
「貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。頑張ります!」
などの、当たり障りのないことしか言ってくれなくなります。
もしそうなってしまっては、それこそ、お互いの貴重な時間を無駄にしてしまいますね?
ぜひ効果的な対話3Stepを試してみてくださいね!