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益田 和久

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第128回 見直し

2023/08/17

アマゾンジャパンが「Amazonプライム」の料金値上げを決定しました。
2007年の同サービス開始以降4年ぶり2回目になります。
年会費4900円→5900円の値上げになりますが、欧米諸国の同サービスと比較すると日本の年会費は米欧各国の3分の1程度です。(アメリカ20000円、イギリス17000円)
昨今の経済状況(物流費上昇、コンテンツ制作費増等)を鑑みると、サービス品質の維持向上には仕方のない値上げかなと思いました。
今後も物流費や人件費の上昇でさらに値上げが続く可能性もありますが、楽天グループをはじめとする競合他社の動きにも注目したいところです。

私はサービス開始からプライム会員なのですが、ネット購入商品の配送料無料に加え、動画や音楽の無料配信がとてもありがたいサービスです。
出張移動時の動画視聴や研修登壇時の休憩時間にながすBGMは私の日常業務において不可欠になっています。
今回1000円値上がりしたことで「高いなぁ」とは感じず、むしろ「もっと使いこなさないと」と思ったくらいです。
冒頭でアメリカのプライム料金は2万円と紹介しましたが、これには医療系サービス等の日本国内では展開していない事業も展開しているようです。
いずれにしても、20000円でも5900円でも高いか安いかは利用者が判断すること。だとしても、Amazonとしてはもう少し値上げしたいのが本音ではないでしょうか。
それができないのはやはり競合の存在が考えられます。
一つはやはり楽天。
私も今回初めて知ったのですが、7月のAmazonの利用者数は3590万人、楽天市場は3200万人とかなり拮抗しているようです。
またヤフーショッピングやヨドバシドットコムもサービス向上を図りながら、どんどん攻めてきていますね。

都心などは交通網が発達していますし、コンビニエンスやドラッグストア、100均などの小売店も充実しているので、ひょっとしたら今回の値上げで一定の顧客離れもあるかもしれません。
とはいえコロナ禍でeコマース市場が拡大し、在宅ワークの方々も増えてきた状況からすると、それほどの影響はないような気がしています。
むしろ今回の値上げによって物流拠点増設や配信コンテンツ拡大でさらに会員を増やしていくのではないかとも想定します。

ここで考えておきたいのは、こういったサブスクリプション的な会員サービスを、どのくらい使いこなしているかという点。
携帯キャリアが提供している各種サービスをはじめ、月々わずか何百円といった会費がいつのまにか増えていき、毎月(毎年)機械的に支払っている現状があります。(あくまで私事ですが)
お盆休みで少し時間もありますので、改めて見直しをしてみようと思った今日この頃です。