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塩崎 真士

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第32回 感謝力の高め方 その⑥

2023/08/11

前回は、
管理職がするべきことは、
『人の力を借りて最大の成果を上げること』。
仲間の力を引き出すことができれば
とんでもない成果につながっていく
というお話しをしました。

今回は、どうすれば仲間の力、
特に、女性の力を引き出すことができるかについて
お話ししていきます。

その前に、一つ大事なことをお伝えしておきます。
実は男性のみなさんには、このことをご理解
していただくことが必要なのです。
それは、

女性の成果と男性の成果は違う

ということです。
この理解が超重要です。

「プロセスなんてどうでもいい!成果・結果は数字がすべて!」

このようなことをよく聞きます。
私もサラリーマン時代は、数字について随分追求されたものです。
会社ですから決して間違っているわけではありませんし、
とても大事なことです。

ただ、私は、男性中心の会社と女性中心の会社を経験してきて、
男性の方がこの傾向が強いと思います。

女性はどちらかと言えば、結果も大事ですが、
そこに至るまでのプロセスが大事。
特に、そのときどきの行動と、
それに伴った感情を大切にします。
これは、男性脳(左脳型)と女性脳(右脳型)の違いから
生まれてくるのだと思います。

例えば、営業の結果を上司に報告する場面。
男性社員は、目標数値に対し結果が◯件、そして、
なぜ◯件になったのかを分析し、次の改善点を示します。
論理的に考えられたすばらしい報告ですし、
上司が一番欲しい情報です。

これに対して女性は、
「先方にアポを取ろうと電話したのですが、
なかなか電話がつながらなくてすごく不安になったんです。
でも、やっとつながって10分だけ時間をもらえるって
おっしゃってくれたのでホッとしました」

のような、
結果を出すために実施した行動と、
それに伴った感情を大切にして、
それを共感してほしいと思っています。

その行動により、例え、目標未達であったとしても、
それが、女性社員にとっての成果なのです。
ですので、女性社員に対しては、
結果にたどり着くまでの行動と、
それに伴う感情を理解して共感することが大事なのです。

男性にとっては、少し難しいお話しになったかもしれませんが、
次回は詳しくお話ししていきます。