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長谷川 満

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第128回 他責思考の組織は、いづれ崩壊する

2023/05/24

近年、
組織内で他人や環境に
責任を転嫁するという
「他責思考」の人が増えています。


このような組織は、
一見すると成果を出している
場合があるのですが、

時間が経つにつれて
内部の問題が蓄積され、
崩壊の危機に直面することになります。


他責思考は
組織の文化や人間関係に
悪影響を与え、

信頼の崩壊やモラルの低下を
招くことになるのです。


まず、他責思考がもたらす
組織への影響について考えてみます。


他責思考は、
問題解決のプロセスを阻害し、

責任を持つべき人々の
能力や意欲を鈍化させます。


自己保身の意識が高まり、
チームワークや協力関係が乱れ、
業務効率や品質が低下します。


さらに、組織のメンバーは
責任を逃れるために他人を非難し、
相互の信頼関係が揺らぎます。


結果として、
情報の共有や意思決定が滞り、

組織全体のパフォーマンスに
悪影響を及ぼすのです。


また、他責思考の結果、
問題は根本的に解決されずに
放置されることが多くなります。


問題を放置すればするほど、
組織の内部には蓄積された
不満や不信感が広がります。


メンバーはモチベーションを失い、
成果に対する意欲も低下します。


組織が外部環境の変化や競争に
対応できなくなると、

優れた人材の流出や
顧客の離反といった深刻な問題が生じ、
組織の崩壊につながるのです。


では、他責思考のサイクルを
断ち切る方法はあるのでしょうか?


重要なのは、組織全体で
責任と信頼の文化を築くことです。


リーダーシップが求められます。


リーダーは責任の重要性を示し、
チームメンバーに積極的に
責任を果たす姿勢を示す必要があります。


また、問題が発生した際には
責任の所在を明確にし、

適切な対策を講じることが重要です。


問題解決においては、
協力とコミュニケーションが不可欠です。


メンバー同士がお互いを尊重し、
信頼し合う関係を築くことで、
他責思考の悪循環を
断ち切ることができます。


組織は責任ある行動と信頼に基づいて
成長していくものです。


他責思考は、組織にとって毒となり、
崩壊の一途を辿ります。


だからこそ、組織のリーダーやメンバーは
自身の責任を果たし、

他者をサポートする文化を
育むことが必要です。


責任を逃れることではなく、
問題に立ち向かい
解決する姿勢を持つことが、

組織の持続可能な成功への道を
切り開くのです。