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加倉井 正和

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第127回 言葉の受けて

2023/05/16

コミュニケーションは言葉のキャッチボール。

円滑なコミュニケーションを図る為に、
よく耳にする言葉ではないでしょうか。

キャッチボールは、
相手にボールを投げたり、
相手のボールを受けたすることで、
2人以上で成り立つ行為です。

また、講演やスピーチなどは、
複数の人へ一方的に言葉を投げかける行為です。

どちらも
言葉の「送りて」と「受けて」が存在します。

卒業式や結婚式など、
感動スピーチに涙を流す場面があります。

きっと相手のことを思った言葉が、
受けての心に響いた結果の現象だと考えられます。

一方、言葉のキャッチボールでは、
伝えたいことを一方的に発してしまうと、
問題が起きることがあります。

特に自己主張する場合には、
問題が起こりやすくなりがちです。

相手の立場や意見を尊重しつつ、
自分の主張を正確に伝える表現方法
「アサーティブ・コミュニケーション」
という言葉をご存知でしょうか。

アサーティブネス(Assertiveness)とは、
自他を尊重した自己表現もしくは自己主張のことです。

自分の主張を一方的に述べることではなく、
相手を尊重しながら適切な方法で自己表現を行うこと、
お互いを尊重しながら意見を交わすコミュニケーションのことです。

好きなことを自由に言い合うのは、
コミュニケーションではありません。

どんなボール(言葉)を投げるかが、
とても重要なことになります。

自身の考えを相手に伝えたい時は、
しっかりと受けてのことも考え、
適切な表現方法を実践しましょう!