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高松 秀樹

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第121回:百貨店不況に生きる

2023/04/08

「ラオックスホールディングス」が、高級セレクトショップ「BARNEYS NEW YORK」を日本で展開している「バーニーズジャパン」の全株式を「セブン&アイ・ホールディングス」から取得し、子会社化すると発表しました。

国内外富裕層の消費ニーズにこたえる、新しいスタイルのリテール事業を展開していくとのこと。

もともと「バーニーズジャパン」は、1989年に「伊勢丹(現:三越伊勢丹ホールディングス)」が「米国バーニーズ」からマスターライセンスを受け、完全子会社として設立し、翌年に日本1号店を新宿にオープンさせたものですが、伊勢丹の「事業再編」に伴い、東京海上キャピタル、住友商事、セブン&アイ・ホールディングスなどと経営が変わってきましたが、インバウンド需要の急回復なども予測されている今後の展開が楽しみです。

ところで、その「BARNEYS」を日本に持ってきた「三越伊勢丹ホールディングス」ですが、代表的な基幹店である「伊勢丹新宿本店」が絶好調です。

2023年3月期には、統合以前も含め、歴代最高の売上予測を発表しています。過去最高実績を記録していた1992年3月期以来、31年ぶりの更新となるようで、百貨店不況が叫ばれる中、抜群の存在感を発揮しており、その戦略は他業界からも注目を集めています。

売上を押し上げた主なカテゴリーは、ラグジュアリーブランドや宝飾品、時計などの「高付加価値商品」ですが、これらは、今後のインバウンドの急回復とともにさらなる拡大が見込まれており、まだまだ伊勢丹新宿本店の快進撃は続きそうですね。

私、百貨店巡りが大好きなので、ワクワクしています!