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塩崎 真士

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第23回 直働力の高め方 その⑥

2023/04/07

前回は、実は直働力にはもう一つ大事なことが
あって、それは、あなたが依頼したことにすぐに
動いてもらえるような働きかけをすること
というお話をしました。

人が動くには必ず理由があります。
理由は2つ。

一つは、痛みや恐怖を避けるため。
もう一つは、快を求めるため。

どちらの理由で動くかで、
成果・結果は大きく異なってきます。

今回は、このことについて詳しくお話し
いたします。


「お母さんの言うことを聞けないのなら
怖い鬼さんが来るよ!」


小さい頃、母親にこのようなことを言われ、
寝る前の歯磨きなどをさせられていた
記憶があります。

小さい子供にとって、鬼は恐怖でしか
ありません。
そう言えば、2,3年前に、鬼から電話が
かかってくるというアプリが流行って
いましたね。

まさに、これは、恐怖から逃れるために
動いているのです。

社内でもよく似たことがありますよね。
社長に怒られるから、給料が下がってしまうから、
降格になってしまうから、取引先に迷惑をかけて
しまうから・・・

意外に恐怖を避けるために動いていることが
多いように思います。


「テストで100点取ったら100円あげるよ」

小学生の頃、父親からそう言われ、100円欲しさに
100点を目指していました。
「駄菓子屋に行ったらいろんなものが買える!」
すごくワクワクしていました。
そう、ご褒美です。

社内では、給料が上がる、賞与が増える、昇格する、
社長に褒められる、周りから羨望の眼差しで見られるなど、
達成した後に起こるであろうことにワクワクして
動くことです。

私たちは、恐怖かワクワク(快)のどちらかで
動いています。

では、どちらで動く方が、いい成果やいい結果が
得られそうでしょうか?

もうお分かりの通り、ワクワク(快)で動くことですね。
恐怖や痛みが伴うことには、早くそこから抜け出したいと
思いながらするのに対し、ワクワク(快)はもっと長く
続けたい、もっとよくなりたいと思いながら動くからです。
だから、いい成果・いい結果が得られるのです。

ですので、女性社員に仕事をお願いするとき、
いかに相手をワクワクさせられる働きかけをするかが
とても大事なのです。

では、どのようなすればいいのでしょうか?
このことについては次回お話しいたします。